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福祉作業所通所 野口卓さん
生きる証し、笑顔のストーリー(4) 家族に四季を届ける

社会 神奈川新聞  2017年01月06日 14:15

人混みを行く野口さん。耳栓も外出スタイルの一部だ=横浜駅
人混みを行く野口さん。耳栓も外出スタイルの一部だ=横浜駅

 親族が集まる正月、野口卓さん(33)=大磯町=は頼れる大人の顔になる。

 2歳のめいっ子と手をつなぎ、様子を気に掛けながら歩幅を合わせる。めいっ子も野口さんの手をぎゅっと握り、よちよち歩いていく。近くでは姉や義兄が笑っている。ありふれた、しかしかけがえのない、家族の風景。

 「少し変わっているけど、面白くて楽しい叔父さん」。自閉症の野口さんは、小学生のおいっ子たちからも慕われている。福祉作業所の給料を少しずつ貯金し、今年も5千円のお年玉を用意した。「ありがとう、やったー」と無邪気に喜ぶ彼らの姿を眺めながら、穏やかな表情を浮かべるのだった。

 忙しくても季節の移ろいを忘れずにいられたのは、彼のおかげ、と母親の富美子さん(69)は言う。

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