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患者登録、全国で一元化
がん最前線 がん治療環境改善へ模索

社会 神奈川新聞  2015年10月14日 11:09

院内がん登録のデータをまとめた資料
院内がん登録のデータをまとめた資料

 全国がん登録が来年1月にスタートする。すでに実施されている地域がん登録の精度を高め、患者の実態を正確に把握する取り組みだ。がん登録は一般になじみが薄く、協力に消極的な病院もある。一方で治療の研究や病院選びに役立つ情報が含まれており、活用法が注目される。治療環境の改善へ、患者目線での模索が始まっている。

 「地道な作業だが、データを積み重ねていく価値がある。患者の実態や治療後の経過が分かれば、治療の改善に生かすことができる」

 全国がん登録の意義をそう話すのは横浜市立市民病院がんセンター(横浜市保土ケ谷区)の神内浩担当課長。同病院は地域がん診療連携拠点病院に指定されたのを受け、2006年8月から各病院で始まった院内がん登録を行っている。これまでに患者1万人以上の情報を蓄積した。


全国がん登録の有効活用について語る神内担当課長=横浜市立市民病院
全国がん登録の有効活用について語る神内担当課長=横浜市立市民病院

 担当スタッフは3人。患者情報が管理されている電子カルテを基に生年月日や住所、腫瘍が見つかった部位、進展度、治療内容、治療後の生存確認など約60項目にわたって記録する。登録数は年間約1600人分という。

 男性スタッフ(47)が「正直、他にも業務があって大変。何とかこなしている」とこぼすように負担は少なくない。神内担当課長は「今後も患者は増えることが予想される。より高度なデータを得るためにも、スタッフを充実させたい」と前を向く。

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