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紙の魚で子どもらに釣り堀を 相模原、200回記念写真展

話題 神奈川新聞  2015年10月13日 03:00

200回にわたるボランティア活動の写真が並ぶ=相模原麻溝公園管理事務所
200回にわたるボランティア活動の写真が並ぶ=相模原麻溝公園管理事務所

 ブルーシートの海を泳ぐ紙の魚と、釣りを楽しむ子どもたちの笑顔-。相模原市南区に住む野口徹也さん(81)が近くの相模原麻溝公園で行っている「釣り堀」が今月200回を迎えた。それを記念して、これまでのボランティア活動を収めた写真が同公園の管理事務所に展示されている。15日まで。

 野口さんが公園でボランティアを始めたのは、2004年。もともと子ども好きだった野口さんは、仕事をリタイアして自由な時間ができたので、画用紙に子どもたちが好きなキャラクターを描き、名前を当てさせるゲームを始めた。

 やがて、子どもたちが実際に体を動かせる“釣り堀”を考案。紙でできた魚にクリップを付けて、釣り糸の先に磁石が付いた釣りざおで釣る遊びを始めた。

 初回から予想を超える子どもたちが訪れ、行列ができる大盛況の日も。雨の日は紙がぬれてしまうため、日曜と休日の晴れの日限定で活動を続けてきた。

 写真展には、活動当初のゲームから、釣り堀で遊ぶ子どもたちの写真約50枚が並ぶ。主に野口さんが撮影したもので、寒い日も暑い日も、夢中になって釣りを楽しむ子どもたちの、時代を超えても変わらない笑顔が輝く。

 野口さんが手作りしている道具の一部も展示。図鑑を見ながら魚の絵を描き、今では約1300匹に。園芸用の支柱を使って、年齢ごとに長さを変えた釣りざおも並んでいる。

 ボランティアの日は、自宅からブルーシート、紙の魚、釣りざお一式を担いで自転車にまたがる。80歳を過ぎてから体力的なきつさは感じるが、「子どもが喜ぶからやっている。それだけしかないよ」と笑みを浮かべる。

 白いテンガロンハットがトレードマーク。町で「釣りのおじさんだ」と呼び掛けられることや、幼い頃に遊びに来ていた子どもが、中高生になってから久々に釣り堀を訪れることもある。

 「小さいときに来たことがある人が、写真を見て『私が写っている』と見つけてくれたらうれしい」


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