1. ホーム
  2. 話題
  3. 相模原で続く鳥獣被害 県対策も成果上がらず

相模原で続く鳥獣被害 県対策も成果上がらず

話題 神奈川新聞  2015年10月12日 03:00

人家に出没したニホンザル=相模原市緑区長竹、2014年12月(市提供)
人家に出没したニホンザル=相模原市緑区長竹、2014年12月(市提供)

 相模原市内で、ニホンザルなど野生動物による農作物などへの被害がやまない。県が計画を定め、捕獲による個体数の管理など対策を取り続けているが、大きな成果は上がっていない。被害が多い津久井地域の住民らは「迅速に効果的な対策を行い、サルやイノシシが出なかった昔に戻してほしい」と訴えている。

 県によると、2014年度に市内で発生した野生鳥獣による農作物の被害額は263万円。このほか、家庭菜園など自家用作物の畑約6ヘクタールが被害を受けた。多くはニホンザルとイノシシ、アライグマによるものという。ただ、被害を申告しない人もおり、その実態は不明な部分もある。

 県は県内のサルによる被害軽減と共存を目指すことを目的に、03年に「県ニホンザル保護管理計画」を策定。(1)個体数の削減(2)被害防除対策(3)生息環境整備-の3本柱を掲げ、市町村と連携して対策を進めてきた。同市も地元猟友会に委託して管理捕獲や、電気柵の設置補助などを行っている。

 しかし、県内に生息するサルの数は千匹前後と変わらず、津久井地域でも300匹台で推移。農作物を荒らすだけでなく、人家への侵入や人への威嚇などの被害が絶えないという。

 6日に藤野総合事務所(同市緑区小渕)で行われた藤野、相模湖地区の自治会連合会と県、市との意見交換会では、地元自治会長らが、被害が拡大している実態を報告。「畑を荒らされて、農業を続けてもしょうがない」「人家のそばまでイノシシが出て危険を感じる」「このままでは将来は住めなくなるのでは」などの切実な声が聞かれた。

 県の村松隆水・緑部長は「鳥獣被害対策として全県でシカ、サル、イノシシを捕っている。まだまだこれから工夫や研究が必要。皆さんと議論しながら、被害をなくすための取り組みを進めたい」と述べ、理解を求めた。


シェアする