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「憲法9条にもっと光を」 平和賞発表前に座間の実行委が会見

社会 神奈川新聞  2015年10月06日 03:00

ノーベル平和賞発表を前に、活動について語る実行委メンバーら=相模原市中央区
ノーベル平和賞発表を前に、活動について語る実行委メンバーら=相模原市中央区

 ノーベル平和賞が9日に発表されるのを前に「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会(相模原市南区)は5日会見し、「9条にもっと光が当たるようになれば」と活動の意義を語った。安全保障関連法の成立で戦後の平和主義が揺らぐ中、実行委は平和憲法の尊さを国内外に伝え広める思いを強めている。

 9条を保持する日本国民をノーベル平和賞に推す活動も2年目。発案者の鷹巣直美さん(38)=座間市=は「この1年は受賞運動の前にやらなければいけないことがあった」と振り返った。

 受賞に向けた署名集めだけでなく、海外での戦争参加に道を開く安保法案の廃案を求める署名も呼び掛けるようになった。武力よりも対話をという9条の精神は活動の原点でもあった。

 変化は人々の受け止めにも感じている。実行委は「『署名しか手助けできない』という人が法案に反対する国会前のデモにまで来た。他人任せではいけないと気付いた」と話す。

 護憲団体「九条の会」を候補に推したり、中南米コスタリカや韓国で「9条」に関係する個人や団体を推薦したりする動きも生まれた。

 「日本国民」受賞だけが目標ではないと鷹巣さんは強調する。「9条に光が当たるのが目的。(他の団体が)受賞したとしても喜びであり、歓迎する」

 安保法成立により憲法の平和主義が形骸化し、受賞の可能性は低くなったとの指摘もある。実行委は「ノーベル賞には活動の後押しの意味もある。逆に可能性が増したという意見もある」と受け止める。

 2012年の同賞に欧州連合(EU)が選ばれたのをヒントに、2児の母でもある鷹巣さんがたった一人で始めた活動。もし受賞したら、との問いにほほ笑んだ。「安保法案に対して、反対の声を上げた一人一人の小さい声が世界に伝わったということだと思う」


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