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「働きやすい自分」に 発達障害者が横浜で就労支援

社会 神奈川新聞  2015年10月05日 11:43


インプロ講師の絹川友梨さん(左)を招きコミュニケーション力をテーマに行われた講座=横浜市保土ケ谷区
インプロ講師の絹川友梨さん(左)を招きコミュニケーション力をテーマに行われた講座=横浜市保土ケ谷区

 働き始めてから発達障害があることに気がついた人が、当事者の目線で就労支援をする活動が横浜市内で行われている。考えを視覚化する方法や言語以外のコミュニケーション力を学ぶことで、発達障害の人が仕事をしやすくなることを目的にしている。

 9月21日、発達障害の当事者が集まる勉強会「発達らいふ」の講座が、ほどがや市民活動センター(同市保土ケ谷区)で開かれた。インプロと呼ばれる即興劇を通じ、体の動きを使ってコミュニケーション力を高める内容。15人の参加者は3人一組でそれぞれの動きをまねたり、順番に物語を創作したりするプログラムに笑顔で取り組んだ。

 発達らいふを立ち上げたのは同区の上田知子さん(36)。自身も社会人になってから発達障害だと分かった一人だ。

 子どものころから、人とのコミュニケーションに苦手意識があった。社会に出てからは、仕事相手にどう交渉すればいいのか分からないなど、思わぬ困難に直面した。一般向けの講座を受講したり、本で学んだりする中で、生活や仕事に生かせる手法に触れ、「当事者が一緒に学び、成長できるコミュニティーがほしい」と2013年に活動を始めた。

 発達らいふが対象にするのは、成人してから発達障害だと分かった人たち。毎月開いている集まりでは、仕事や生活での不都合を減らすための技術を体験している。

 その一つが「マインドマップ」。自分の思いや表現したいことを関連する言葉などをつなげながら細かく書き出すことで、考えをまとめたり、問題の解決策を導いたりする手法だ。情報を視覚化すると理解度が上がる当事者は多く、互いに書くことで会話もかみ合うという。

 また、「頼む」「断る」など、仕事で求められる状況を設定し、その場に適した対話を練習するロールプレーイングも実施。「勉強会の形なら、当事者で苦労している人でも前向きな関係が築ける」(上田さん)ことに加え、学ぶことで「引き出し」が増えれば、当事者自身も「働きやすい自分」になれるという。参加した男性(41)は「頭がごちゃごちゃしたとき、整理するのにマインドマップを参考にする」と実際に活用している。

 今年5月には同区内に畑を借り、野菜の栽培も始めた。将来的には、収穫した作物を使ったコミュニティーカフェを開き、就労支援の場として活用することも計画している。上田さんは「一般就労と、福祉就労の間の存在になれれば。発達障害の人に働きやすい職場は、障害のない人にも働きやすいはず」と話す。

 「発達らいふ」の問い合わせは、メールアドレスhattatsulife@gmail.com


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