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視覚障害者スキークラブ 活動30年 魅力伝え 横浜でシンポ

社会 神奈川新聞  2015年10月04日 03:00

ブラインドスキー発展への課題を議論したシンポジウム=県ライトセンター
ブラインドスキー発展への課題を議論したシンポジウム=県ライトセンター

 視覚障害者が雪上を滑走するブラインドスキーの魅力や課題を共有するシンポジウムが3日、県ライトセンター(横浜市旭区)で開かれた。「かながわブラインドスキークラブ」(同区、渋谷清二会長)の30周年記念事業で、県内外の5団体約60人が参加。各団体が企画するスキーツアーのノウハウを伝え合い、安全な誘導方法やパートナーの確保策などについて議論を深めた。

 「まち中ではゆっくりとしか進めない私たちにとって、あれだけのスピード感、解放感はスキーでしか味わえない。ほおで感じる冷気や足裏の感触でスピードを推測しながら、長距離を自分の意思で自由に曲がり進む。本当に楽しい」

 同クラブ初代会長で全盲の男性(76)=中区=は、ブラインドスキーの魅力をこう語る。

 視覚障害者の障害レベルや技術に応じ、前後を滑る1~2人の晴眼者パートナーが地形や方向、障害物、雪の状態、他のスキーヤーの動きなどを伝えながら誘導するブラインドスキー。視覚障害者と赤十字奉仕団、県ライトセンターのボランティアらによって1985年に結成された同クラブは、年2~4回のスキーツアー、シーズンオフには体力づくりのハイキングなどを行ってきた。設立当初10人だった視覚障害者は現在31人で、半数は全盲。66人の晴眼者がサポートに当たる。

 この日のシンポには、同クラブのほか「だいすきークラブ」(港北区)なども参加し、誘導方法やスノーボーダーへの対策、晴眼者パートナーの確保・育成などについて熱心に議論。渋谷会長(弱視)は「いろいろな方に支えられ30年を迎えることができた。ブラインドスキーの発展に結びつけば」と、シンポ開催の狙いを話していた。


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