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更正支援の現場から(中) 低い定着率に課題に

社会 神奈川新聞  2015年09月28日 10:24

「無遅刻、無欠勤を続けているのは、本当にすごい」と更生中の従業員(手前)に労いの言葉をかける岡本さん=千葉県
「無遅刻、無欠勤を続けているのは、本当にすごい」と更生中の従業員(手前)に労いの言葉をかける岡本さん=千葉県

 「悪行がエスカレートして生きるか死ぬかどん底までいきました」。横須賀市の建設会社セリエコーポレーション社長の岡本昌宏さん(40)は若かりし日を振り返る。今や少年院の仮退院者らの更生を支える「職親(しょくしん)プロジェクト」に積極的に関わる県内唯一の存在だ。

 自分自身が非行に走った時期を乗り越えた経歴の持ち主。だからこそ、若者たちの更生を信じている。

 「大きい目的は、元受刑者・少年院にいた子たちに対する社会の偏見を少しでも変えていけたらなと。頑張っている子もいるのだと世に広く知ってもらって、受け入れる企業の輪を広げたい。支援の輪を広げるのに成功事例を出したい」

 自身の素行が悪化したのは中学2年生のころ。「大人のまね事をしたかった」。夜遊びを重ね、学校から足が遠のいた。

 当時、父親が岩手県に単身赴任しており、環境を変えようと同県の中学・高校に入った。サッカーに励みインターハイに出場するなどやりがいを見つけ、復調の兆しを見せる。が、卒業後に社会福祉を学ぼうと入学した都内の私立大の授業に退屈し、数カ月で中退すると、再び不安定な生活を送るようになった。

 生活を一変させたのは当時一目惚れした女性で、現在の妻の存在だった。「悪さをやめれば付き合う」という一言が転機となった。体力には自信があった。一緒に暮らすため19歳で鳶(とび)の世界の門をたたいた。

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