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戦争の悲劇手話で伝え 聴覚障害者に講演

話題 神奈川新聞  2015年09月28日 03:00

横浜大空襲の体験談を手話で説明する横山さん(中央)と講師の佐藤さん(右)
横浜大空襲の体験談を手話で説明する横山さん(中央)と講師の佐藤さん(右)

 聴覚障害者に横浜大空襲を詳しく伝えたいと、横浜市立ろう特別支援学校同窓会(斎藤清高会長)が27日、手話講演会を同市西区福祉保健活動拠点で開いた。同校OBが写真、資料のスライドを使いながら、聴覚障害者ら約50人に横浜大空襲の被害状況や体験談を伝えた。

 戦後70年でさまざまな講演会などが開かれる中、手話通訳付きや手話での講演はいまだに少ないため、同会が企画した。

 講師を務めたのは、同会理事の会社員佐藤順一さん(47)=鶴見区。横浜大空襲の被害実態、焼失したまま廃止になった東横線新太田町駅など数多くのエピソードを、熱のこもった手話で解説した。

 同校の前身で大空襲で校舎が焼失した市立聾話学校の写真も、OBから入手し披露した。OBの横山正末さん(90)=磯子区=も、本牧の工場で大空襲に遭遇した体験談を語った。「防空壕(ごう)に逃げ込んだが、すごく熱く、喉はからから。外に出てみると何もなかった」と、悲劇の状況を伝えた。

 参加した聴覚障害者の会社員荒木健幸さん(49)=町田市=は「横浜大空襲の講演会は初めて。解説も体験者の話も直接手話で知ることができとても良かった」と感激していた。

 参加者はその後、大空襲の傷痕をたどるウオーキングも行い、戦争の悲惨さを実感していた。


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