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強制連行の事実 相模ダム建設の過酷な労働伝える講演会

社会 神奈川新聞  2015年09月23日 03:00

朝鮮人の強制連行の歴史を語る太田さん=県立相模湖交流センター
朝鮮人の強制連行の歴史を語る太田さん=県立相模湖交流センター

 戦時中の人不足を補うため強制連行された朝鮮人や中国人が従事した相模ダム建設の歴史を伝える講演会が22日、相模原市緑区の県立相模湖交流センターで開かれた。市民団体「相模湖・ダムの歴史を記録する会」の太田顕さんが語り手となり、戦中から戦後にかけて行われたダム建設の過酷な労働状態を伝えた。23日も同会場で午後2時から、同団体代表の橋本登志子さんによる講演が行われる。

 ダムは国内初の多目的ダムとして1940年に起工し、完成は47年。建設工事には東北・北陸からの出稼ぎの日本人のほか、朝鮮半島から強制連行されるなどした朝鮮人、中国人捕虜など延べ三百数十万人が従事したとされる。同団体によると、ダム建設の殉職者は83人で、うち中国人は28人、朝鮮人は17人という。

 講演では、20年ほど前、太田さんが実際に中国を訪れて、ダム建設に従事した中国人男性から聞いた話を紹介。「寒さをしのぐため、セメント袋を体に巻き付けた」「野菜が取れないので道端の草を食べた」といった過酷な証言を静かに語りかけた。

 最後に、安倍晋三首相の戦後70年談話を挙げ、「(首相は)謝罪を子どもたちにさせないために、と言っていた。当時の人々の話を聞く限りでは、十分な補償はされていない」と強調。「私たちは、歴史的事実を伝えていく」と力を込めた。

 講演は「『慰安婦』問題を考える市民の会」の主催。会場では、23日まで慰安婦問題についてのパネル展示も行われている。


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