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歴史の事実直視を 関東大震災後に虐殺 横浜で朝鮮人追悼

社会 神奈川新聞  2015年09月13日 03:00

関東大震災殉難朝鮮人慰霊之碑に献花する追悼会参加者=横浜市西区の久保山墓地
関東大震災殉難朝鮮人慰霊之碑に献花する追悼会参加者=横浜市西区の久保山墓地

 関東大震災後に虐殺された朝鮮人らを追悼する集会が12日、横浜市西区の久保山墓地にある「関東大震災殉難朝鮮人慰霊之碑」の前で開かれた。市内の人権団体、国際協力団体のメンバー、在日韓国朝鮮人ら約120人が参加。虐殺から92年、戦後70年を迎え、歴史の事実を後世に伝えることで未来を築くことを犠牲者に誓った。

 集会は「関東大震災時朝鮮人虐殺の事実を知り追悼する神奈川実行委員会」が主催し今年で3回目。関東大震災では官憲、住民による殺傷事件が多発し、犠牲者は最大で数千人規模、その多くが朝鮮人虐殺だったと、中央防災会議(内閣府)の報告書でも指摘されている。しかし、その詳細は現在も不明だ。

 集会では実行委のメンバーが分担して、これまでの調査結果を報告。「虐殺鮮人数百名の白骨 子安海岸に漂着」「一夜で80余名 神奈川で殺さる」など当時の新聞記事や、「列車から朝鮮人はみな引きずり下ろした。直ちに白刃と銃剣下に次々と倒れていった」という軍人の証言、「犠牲者は関東地方全体で6661人、神奈川は3999人」という朝鮮人留学生らの当時の調査結果などを朗読した。

 さらに、「加害の歴史が隠蔽(いんぺい)され、国家はその責任を反省していない。今起きているヘイトスピーチ、ヘイトクライムは、この無責任体制の結果だ」と指摘した。

 山本すみ子代表は「犠牲者は東京より横浜の方が多かったといわれているが、事実が隠蔽され、公文書が見つからない。きちんと調べ後世に伝えたい。加害の歴史に向き合うことで、未来を築きたい」と述べた。


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