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「結果で引っ張る」主将の本懐
箱根駅伝・神奈川大鈴木「花の2区」制す

スポーツ 神奈川新聞  2017年01月02日 18:18

各校のエースが集まる2区で神奈川大史上初の区間賞をマークした鈴木=戸塚中継所
各校のエースが集まる2区で神奈川大史上初の区間賞をマークした鈴木=戸塚中継所

神奈川大史上初となる2区区間賞を記録しガッツポーズの鈴木=戸塚中継所
神奈川大史上初となる2区区間賞を記録しガッツポーズの鈴木=戸塚中継所

【カナロコスポーツ=佐藤 将人】歴代8位の好タイムで「花の2区」を制した。2日の箱根駅伝往路で各校のエースが集まる注目の2区を神奈川大の鈴木健吾が1時間7分17秒の快走で区間賞をマークした。1997、98年の総合優勝を誇る同大にあって2区の区間賞は史上初。古豪復活へチームを鼓舞する走りをみせた。

「結果で引っ張る」主将の本懐


 「結果でモノを言うキャプテン」の本懐だった。神奈川大の主将・鈴木健吾(3年)が同大では史上初となる2区の区間賞を記録。12年ぶりのシード獲得へ、鮮やかにレールを敷いた。

 トップと5秒差の5位でたすきを受け取った。すぐさま先頭集団を形成すると、16キロを超えた地点で1発目の勝負に出る。「ラスト8キロと3キロをしっかり大事にしようと思っていた」。きつい登りが続く権太坂での仕掛けで先頭集団をばらけさせる。

 18キロ付近でギアをさらに上げた。優勝候補筆頭の青学大で3年連続の2区を任される一色恭志(4年)を、後ろへ追いやる。次代の長距離界を担うとされる逸材を離すと、あとは独走。1時間7分17秒の好タイムで駆け抜けた。

 「1区の山藤(篤司・2年)が最高の位置で渡してくれ、前半を集団の中でリラックスしながら流せた。気持ちに余裕ができたことが、後半のスパートにつながった」

 3年生ながら主将の重責を担う。ただ「前に出て引っ張るタイプではない」。人前で話すのが大の苦手。さらに上級生もいる中で、どうすればチームをまとめられるか。「そのためには、自分が結果を出すことしかないと思った」。前を行く背中で語るしかないと思い定めた。

 これまでのチーム作りと大幅に変えたことがあるわけではない。「当たり前のことをやっているだけだが、練習の質も量も上がったとは思う」。座右の銘は「こつこつ」。箱根に向けても、走る距離は落とさなかった。

 地道な反復練習をいとわず、1万メートルのベストは28分30秒と、この1年で23秒縮めた。箱根の予選会でも日本人選手1位のタイムをマーク。「そうした積み重ねが、今日の結果につながった」。並み居る外国人留学生を抑え、歴代8位のタイムでつかんだ区間1位を控えめに誇った。

 先頭で渡したたすきは、往路を終えた時点で6位にまで後退した。あくまでも目標は「12年ぶりのシード獲得」と繰り返す。「チームの状態は今までで一番いいし、勢いもある」。復路での10位以内死守は、十分に可能だと信じている。

 「神大は強かった時代があり、チームとしての力は絶対にある。その中で、みんなで新しい神大を作っていこうと話している」

 初の2区区間賞という快走で新たな扉を開け、復権、そして「ニュー神大」への足掛かりをつくった。


各校のエースが集まる2区で神奈川大史上初の区間賞をマークした鈴木=戸塚中継所
各校のエースが集まる2区で神奈川大史上初の区間賞をマークした鈴木=戸塚中継所

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