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川崎、初タイトル逃す サッカー天皇杯

スポーツ 神奈川新聞  2017年01月02日 00:00

準優勝に終わり、悔しげな川崎イレブン=市立吹田サッカースタジアム
準優勝に終わり、悔しげな川崎イレブン=市立吹田サッカースタジアム

 サッカーの第96回天皇杯全日本選手権最終日は1日、大阪府吹田市の市立吹田スタジアムで決勝が行われ、初めて決勝に進出したJ1川崎は延長の末、鹿島に1-2で競り負けて悲願の初タイトルに届かなかった。鹿島は6大会ぶり5度目の優勝で今季2冠を達成、通算19個目の国内主要タイトルを獲得した。

 川崎は0-1の後半に小林が同点ゴールを挙げたものの、1-1の延長前半に途中出場のファブリシオに決勝ゴールを奪われた。川崎はリーグ年間王者を決める昨年11月のチャンピオンシップ準決勝でも鹿島に敗れており、その雪辱を期していたが、何度かあった得点機をものにできなかったことが響いた。



 2位に泣くのはもう何度目だろう。死力も尽きかけていた延長前半に勝ち越し点を許すとファイティングポーズを取ることも困難になっていた。

 「自分たちがいくらチャンスをつくってもスコアは2-1。それが全てだと思う」。国内最多19個目のタイトル獲得を眼前で見せつけられた主将中村は、言葉を絞り出すように語った。

 サッカー自体は大島、小林の両日本代表を欠いたチャンピオンシップとは明らかに違っていた。先制にも動じず、小林のゴールで追い付いたのは後半9分。三好投入の効果もあってパスサッカーの勢いは加速した。

 だが、仕留めきれないのは、あの日と一緒だった。パスが数十センチ短かったのなら、あるいは長かったのなら、トラップがあと少し大きくなかったら-。

 足りないのは何か。この試合を最後に退団する2人はこう語る。大久保は「慌てて攻撃が単発になっている。パスサッカーをするのならもっと圧倒しないと、球際に強いチームには勝てない」。風間監督は「経験だと思う」と答え、「層も厚くなっている途中だし、若手の成長もある。まだまだ完成しきっていないチームだけど伸びしろは大きい」と期待した。

 5季率いた指揮官、4年間で公式戦101得点のエースがいなくなる2017年シーズン、新監督に決まっている鬼木氏は技術が要求される風間サッカーの継承をうたう。だとすれば、落ち着きや経験のなさを克服するためには、やはりその精度を上げること、それに伴って自信を高めること以外ないだろう。

 キャプテンは「(勝負を分けたのは)ほんのちょっとの差。でも、結果は天と地ほどになってしまう。その差を精査して埋めていかないといけない」と言い、こう付け加えた。「2016年(シーズン)にこれだけ悔しい思いをしたチームは他にない。この経験をベースにして、優勝争いをするのがチームに残る選手たちの義務」だと。


声を詰まらせながら、サポーターにあいさつする川崎・大久保=市立吹田サッカースタジアム
声を詰まらせながら、サポーターにあいさつする川崎・大久保=市立吹田サッカースタジアム

【川崎-鹿島】延長前半4分、決勝ゴールを決められ、肩を落とす川崎・中村=市立吹田サッカースタジアム
【川崎-鹿島】延長前半4分、決勝ゴールを決められ、肩を落とす川崎・中村=市立吹田サッカースタジアム

健闘をたたえるも、涙をこらえきれない川崎サポーター=市立吹田サッカースタジアム
健闘をたたえるも、涙をこらえきれない川崎サポーター=市立吹田サッカースタジアム

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