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木密火災から命守れ 横浜・西区の住民が避難マップ作り

社会 神奈川新聞  2015年09月07日 03:00

西区の担当者とともに延焼火災から逃れる方法を話し合う住民=8月5日、西区役所
西区の担当者とともに延焼火災から逃れる方法を話し合う住民=8月5日、西区役所

 大規模地震の際に木造住宅密集地域(木密)で発生が懸念される延焼火災から命を守ろうと、横浜市西区の野毛山、三ツ沢周辺の両地区で住民主体の避難マップ作りが始まっている。燃え広がった際に安全な場所や避難経路は住まいの位置によって異なるとの判断から、一律に広域避難場所へ向かうのではなく、マップを基に家庭ごとに逃げ方を話し合ってもらう。

 避難マップの作成は、久保山地区で行われた昨年度に続き2年目。東日本大震災を踏まえて市が見直した地震被害想定で、延焼火災の危険性が高いと判定された地区に西区が呼び掛けて取り組んでいる。

 野毛山地区(老松町、西戸部町などの33自治会)には坂道や階段が多く、道幅も狭い。マップ作りの最初の会合では、自治会の役員や防災担当者らがグループに分かれ、身近な危険箇所や地形的な特徴を地図上で確認。「ブロック塀が崩れる恐れがあるので別のルートを考えないと」「町内に高齢者が多く、避難そのものが困難」などと意見を交わした。

 同地区の西戸部町3丁目自治会は延焼火災の危険性が高く、市が新たな防火規制を開始した重点対策地域の一つ。住民が初期消火訓練に力を入れているが、並行して避難方法の検討も進めることになった。同自治会の寺島知昭会長は「初期消火に比べると、避難対策には住民の意識が向きにくいが、大切な視点であることを理解してもらえるように取り組みたい」と話す。

 一方、三ツ沢周辺(浅間台、浅間町2~5丁目の6自治会)は、野毛山より延焼リスクは低いとみられているが、古い木造などがひしめいている。

 両地区とも、10月中に町歩きを行って現場の課題を探り、本年度中にマップを完成させる予定だ。


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