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「寺子屋」学び好評 基礎学力向上へ大和市教委 1学期に児童8800人参加

社会 神奈川新聞  2015年09月04日 11:30

「寺小屋」コーディネーターの助言を受けて勉強する児童=大和市下和田の市立渋谷小学校
「寺小屋」コーディネーターの助言を受けて勉強する児童=大和市下和田の市立渋谷小学校

 大和市教育委員会は、児童の学習支援を行う「放課後寺子屋やまと」を本年度から全市立小学校に拡大、本格実施している。放課後の時間を利用して教員経験者らが無料で宿題や予習・復習を支援して基礎学力の向上や学習習慣の習得につなげる取り組み。1学期は総計で約8800人が参加、児童にはおおむね好評のようだ。

 この事業は2014年度に林間、大和、渋谷、西鶴間、柳橋、福田の6小学校で試行的にスタート。15年度からは全19小学校で実施している。

 14年度の全国学力・学習状況調査では、同市全体の平均正答率は全科目で県内平均を下回った。宿題をしている児童が6割にとどまっていることも判明、学力向上が課題になっている。

 各校の寺子屋は空き教室などを活用して週3日、授業終了時から午後5時まで行っている。対象は在籍する4~6年生だが、先行させた6校は1~3年生も受け入れている。

 各校とも指導は元校長ら教員経験者がコーディネーターとなり、教員免許を持つ学習支援員2~3人が担当。学校側の担任教諭から参加児童の学習進度や苦手教科を聞いて支援の参考にもしているという。

 2年目に入った先行6校における、1学期(4~7月)の1回当たりの平均参加人数は▽林間(全児童数944人)37人▽大和(同1027人)36人▽渋谷(同567人)23人▽西鶴間(同681人)32人▽柳橋(同507人)31人▽福田(同702人)43人-となっている。

 市教委指導室は「参加状況はまだ学校ごとにばらつきがある。『毎日、宿題が終えられて安心』『テストの成績が上がった』など子どもたちからは好評」と説明している。


◆「家より集中できる」丁寧な指導独自教材も
 2学期の始業式直前の8月下旬。夏休み中も行われていた大和市立渋谷小学校(同市下和田)の寺子屋には、1~6年生53人が参加した。

 子どもたちは三つの教室に分かれて各自が持ち込んだ夏休みの宿題や自習用のテキストを開き、机に向かった。授業形式ではなく、コーディネーターらが進まない様子を見ながら声を掛け、解答の仕方などを丁寧に教えていた。

 5年生の男子児童は「家に居るよりもここの方が勉強に集中できる」と笑顔を見せた。夏休み中は10日間の開催で、希望者が1学期より増えて人数を調整する日もあったという。

 元小学校長のコーディネーター山口亮二さんは「子どもたちは普段の教室では見せないようなまじめな顔で積極的に質問している。補習が必要な児童にもっと来てほしい」と話している。

 同校では独自にプリントを用意したり、励みになるように参加回数の印としてシールを貼る個人シートも作成したりしている。


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