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外国人犠牲者に市長供花 関東大震災92年目の横浜

社会 神奈川新聞  2015年09月01日 17:38

関東大震災で犠牲になった外国人慰霊碑には横浜市長の供花がされていた=1日、横浜市中区の根岸外国人墓地
関東大震災で犠牲になった外国人慰霊碑には横浜市長の供花がされていた=1日、横浜市中区の根岸外国人墓地

 死者・不明者が10万5千人を超えた1923年の関東大震災では、横浜市内でも多くの外国人が犠牲になった。異国の地で失意のうちに命を落とした外国人たちの慰霊碑が、中区の根岸外国人墓地にある。観光地から離れて訪れる人は少ないが、毎年9月1日には横浜市長によって供花が行われている。

 JR山手駅から南に徒歩5分ほど。スーパーマーケットや住宅が並ぶ一画に根岸外国人墓地の入り口がある。墓地内の石段を登った所に慰霊碑があり、白い大理石に英語で碑銘が書かれていた。脇には横浜市長からの菊の供花がなされていた。墓地は管理人によって、丁寧に掃き清められていた。

 市健康福祉局によると、市長の供花は根岸外国人墓地と、西区の久保山合祀(ごうし)霊場で行っており、今後も毎年9月1日に供花を続けていく考えという。

 郷土史研究家の田村泰治さんによると、慰霊碑は26年に市によって震災復興交付金で建てられた。横浜での外国人の犠牲者は多く、根岸外国人墓地には米領事のキリヤソフ夫妻や米副領事など、墓石が残り名前が分かっているだけで十数人が葬られている。

 市が32年に発行した「横浜復興誌」によると、「久保山合祀霊場建設成るや第一面に於(お)いて震災の為に斃(たお)れたる外國人のみを弔祭する為に外人納骨祈念碑建設の議起り(略)ここに永久に弔祭することとした」という記録がある。

 毎年11月には、地元の望洋自治会や市立仲尾台中学校、市立立野小学校の生徒児童らによって墓前祭が行われている。外国人慰霊碑や、ドイツ軍艦爆発事件(42年)の犠牲者をしのぶ慰霊碑などの清掃活動も行われている。


外国人慰霊碑がある根岸外国人墓地では管理人が丁寧に掃き清めていた
外国人慰霊碑がある根岸外国人墓地では管理人が丁寧に掃き清めていた

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