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元沖縄知事・大田昌秀さん(上)
時代の正体〈177〉沖縄の「なぜ」を問い続け

時代の正体 神奈川新聞  2015年08月28日 13:10

辺野古新基地建設問題の背景を語る大田昌秀さん=那覇市の沖縄国際平和研究所
辺野古新基地建設問題の背景を語る大田昌秀さん=那覇市の沖縄国際平和研究所

 沖縄県名護市辺野古への新基地建設をめぐる政府と沖縄県の溝が埋まらない。米軍普天間飛行場の無条件の返還を求める沖縄に対し、政府は「辺野古への移設が前提」との立場を崩さない。新基地の建設はなぜ認められないのか。元沖縄県知事の大田昌秀さん(90)に問題の根にあるものを聞く。

 3選を目指した沖縄県知事選に敗れた1998年から17年、社民党の参院議員として転じた国政から身を引いた2007年からも8年がたつ。理事長を務める沖縄国際平和研究所にはいまも政治家や国内外のジャーナリスト、大学教授など訪問客が絶えない。

 「なぜ、辺野古に基地が造られようとしているのか。その理由と歴史的背景を本土の人はどれだけ知っているだろうか」

 蔵書に囲まれた2階の書斎、静かな抗議が響いた。

 もとより学究の人である。公文書館通いを始めたのは、米国の大学院でジャーナリズムを学んだ1950年代半ばから。

 沖縄はなぜ太平洋戦争で捨て石にされたのか。日本が主権を回復したサンフランシスコ講和条約発効後、沖縄はなぜ米軍の施政下に置かれたのか。沖縄にはなぜ基地が集中しているのか-。

 積み重なった「なぜ」が原動力だった。

 知事に就任すると真っ先に公文書館をつくった。職員をワシントンの米国立公文書館に張り付かせ、解禁された資料を送らせた。

 「秘密とされてきた多くの事項を、それによって解明することができた」

 それはまた、自国政府の協力が得られないため、米国を頼らざるを得ないという沖縄の孤立無援を映し出してもいた。辺野古の基地建設の舞台裏を知ったのも米国の資料からだった。

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