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東京交響楽団が10月10日、ミューザ川崎
早世の天才作曲家・早坂文雄没後60年公演

カルチャー 神奈川新聞  2015年08月25日 16:41

没後60年たった早坂文雄(北浦絃子氏提供)
没後60年たった早坂文雄(北浦絃子氏提供)

 41歳で早世した映画音楽の巨星・早坂文雄(1914~55年)の没後60年コンサートが10月10日、ゆかりの東京交響楽団により、ミューザ川崎シンフォニーホール(JR川崎駅西口)で開かれる。

 早坂は、映画監督の黒沢明と唯一無二の「親友」だったといわれ、「七人の侍」や「羅生門」「野良犬」「酔いどれ天使」などの映画音楽を作曲。溝口健二監督の「雨月物語」「山椒大夫」「近松物語」なども含め、多くの名作を残している。また、伊福部昭らと新作曲派協会を組織するなど、戦後の作曲家グループの先端の一翼も担った。「汎東洋主義」を唱えたことでも知られ、日本的・東洋的な美学を作品に吹き込んだ。

 コンサートでは、映画「羅生門」から真砂の証言の場面のボレロ、交響的童話「ムクの木の話し」、交響的組曲「ユーカラ」が大友直人の指揮で演奏される。

 「ムクの-」は、47年公開のアニメーションで、1本の老木に訪れる四季の推移を、早坂の音楽が美しく引き立てている。ナチスの鉤(かぎ)十字が登場し、反ファシズム的な要素のある作品。同交響楽団の前身の東宝交響楽団が初演しており、映像会社に眠っていた同アニメも上映される。ユーカラも同楽団が55年に初演した早坂の遺作。半世紀余を超えての演奏に期待が高まっている。

 S席6千円~C席2千円。問い合わせは、トーキョー・シンフォニー・チケットセンター電話044(520)1511。


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