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暑くても…やはりスーツ 大学生の就活

経済 神奈川新聞  2015年08月24日 03:00

◇「面接は第一印象重要」
 暑くても、やっぱりスーツ-。今年から、選考開始時期が8月に後ろ倒しされた大学生の就職・採用活動。紳士服販売などを手掛ける青山商事が、就活生を対象に実施した意識調査では、85%超が夏でもスーツを着て活動すると回答。夏の軽装スタイル「クールビズ」を挙げたのはごく少数派だった。就活スーツは画一的といった指摘もあるが、「面接では第一印象が重要」と、スーツを選ぶ学生が多い実態が浮き彫りとなった。

 安倍政権は学生の学業を優先させる狙いで、採用活動の開始時期を変更するよう経済界に要請。従来は大学3年生の12月に解禁されていた企業の広報活動は3月に、大学4年生の4月だった選考開始は8月に、それぞれ後ろ倒しされた。

 本格的には今年が初めての夏場の就活に、学生たちはどう臨むか-。調査はインターネットを使い、全国の就活生(短大生、大学生、大学院生)を対象に実施。309人から回答を得た。


 「どんな服装で就活に臨むか」との質問に対し、スーツと答えたのは実に85・1%。一方、「スーツとクールビズを使い分ける」は12・3%、「クールビズ」はわずか2・6%だった。

 スーツを選ぶ理由は「面接では第一印象が重要なため、きちんとした服装で臨みたい」(82・1%)が最多。「面接という重要なシーンでリスク(服装でのマイナス評価)を負いたくない」(70・3%)、「自分だけ他の学生と違う服装だったら、という不安がある」(42・6%)と続いた。

 就活時期の変更は紳士服業界の商品展開にも変化をもたらした。コナカ(横浜市戸塚区)では例年、10~12月が就活スーツの最盛期だったが、今シーズンは3カ月ほど後ろにずれ込んだ。単価の高いコートの消費が鈍る一方、暑さを見据えてか、着替え用のシャツ、ズボンなどの買い足し需要が予想以上にあったという。「就活商戦の売り上げは、例年並みに落ち着きそう」と担当者。

 青山商事は夏場の活動を見据え、清涼、紫外線カットなどの機能を備えたスーツや通気性の良い靴などを投入。女性用も、自宅で丸洗いできる就活スーツを前年比6割増で展開、売れ筋となっている。同社は「学生が、予想していた以上に夏でもスーツを着る傾向にある。冬場に落ち込んだ就活スーツのマイナス分を取り戻す勢い」と話している。


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