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がん最前線<3>生き方と向き合う

社会 神奈川新聞  2015年08月21日 10:57

乳がん専門医の福田医師(右端)も交え、患者らが治療への不安や今後の生き方などを語り合った「がん哲学外来 新百合ケ丘メディカル・カフェ」=川崎市麻生区
乳がん専門医の福田医師(右端)も交え、患者らが治療への不安や今後の生き方などを語り合った「がん哲学外来 新百合ケ丘メディカル・カフェ」=川崎市麻生区

 国民の2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで死亡する時代。一方で医療の進歩も目覚ましく、診断されてから半数以上が5年を超えて生存できるようになった。がんと向き合いつつ、残りの人生を充実して生きるにはどうすればよいか。医療者と患者が対話を通じて探る「がん哲学外来」の取り組みが、県内でも始まっている。

 小田急線新百合ケ丘駅近くの医療複合ビルでは2年前から2~3カ月おきに「がん哲学外来 新百合ケ丘メディカル・カフェ」が開かれている。

 7月中旬に開かれたカフェには、がん患者や家族、医療関係者ら約20人が参加。7人ほどのグループに分かれてお茶を飲みながら、思いの丈を約2時間語り合った。

 福祉法人職員の男性(59)は7年前に十二指腸がんと告知された。2年間の治療中は混乱して、自分のことがよく分からなくなったという。その経験を経て「治療方法から喫茶店の飲み物まで、ちゃんと自分の意思で選択できているか、一つ一つ確認しながら生きるようになった」と語った。

 昨年末に乳がんと診断された40代の女性は現在も治療中だ。「いつかがんのことを気にしないで生きていける日が来るのだろうか」とこぼすと、男性は「十二指腸がんの治療を終えて5年になるが、今でも気にならない日はない。でも今日は昨日よりいい、とポジティブに考えるようにしている」と気の持ちようをアドバイスした。

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