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国宝の一遍聖絵が初の一挙公開 10月から藤沢、横浜3館で

カルチャー 神奈川新聞  2015年08月16日 03:00

「一遍聖絵」片瀬浜地蔵堂の場面。踊り念仏を披露する一遍を描いた
「一遍聖絵」片瀬浜地蔵堂の場面。踊り念仏を披露する一遍を描いた

 時宗宗祖・一遍の生涯を描いた国内最古の絹本(けんぽん)著色(ちゃくしょく)絵巻である国宝「一遍聖絵(ひじりえ)」が今秋、藤沢市の遊行寺宝物館、横浜市中区の県立歴史博物館、同市金沢区の県立金沢文庫の3会場で公開される。12巻48段からなる絵巻のすべてを一挙に展示するのは初めて。所蔵する清浄光寺(遊行寺)は「一度に閲覧できる最初で最後の機会になるかもしれない」としている。

 聖絵は一遍の没後10年の1299年に作成された。一遍が出家して九州の太宰府に向かう場面から亡くなるまでを描いた。

 絹の布地を素材に彩色され、全12巻の総長は約130メートル。絵と詞書(ことばがき)をセットにした1段が各巻3~5段ずつ収録され、鎌倉時代をひもとく歴史資料としても高い評価が与えられている。

 普段は非公開だが、絵巻の維持管理に当たる遊行寺宝物館が全面リニューアルされ、記念事業の特別展として企画された。もともとは絵巻の一部分だった絵が切り取られ、掛け軸に仕立てられたと推察される重要文化財「江之島断簡」も、所有者から借り受け展示する予定になっている。

 会期は10月10日から12月14日まで。期間前半は遊行寺宝物館のみで全12巻を展示し、後半は3館で4巻ずつ展示する。聖絵にまつわる各館所蔵の名品も合わせて展示する予定で、同寺は「3館を巡ることで、聖絵に描かれた世界が分かりやすく伝わるのでは」と来場を呼び掛けている。

 料金の詳細は未定。同宝物館は火・水・木曜日休館(祭日除く)。残りの2館は月曜日休館(同)。

 問い合わせは、同宝物館電話0466(50)6566。


「一遍聖絵」こふくろ坂の場面。鎌倉入りする一遍を描いた=いずれも清浄光寺(遊行寺)蔵
「一遍聖絵」こふくろ坂の場面。鎌倉入りする一遍を描いた=いずれも清浄光寺(遊行寺)蔵

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