1. ホーム
  2. 社会
  3. JR桜木町駅が100周年 入社2年目の歴女が記念ロゴ考案

「鉄道の歴史に興味持って」
JR桜木町駅が100周年 入社2年目の歴女が記念ロゴ考案

社会 神奈川新聞  2015年08月13日 15:38

自ら考案した桜木町駅100周年の記念ロゴのポスターを手にする木幡さん
自ら考案した桜木町駅100周年の記念ロゴのポスターを手にする木幡さん

 JR桜木町駅(横浜市中区)が15日、誕生から100年の節目を迎える。JR東日本横浜支社は鉄道発祥の地への理解を深めてもらおうとアピールに努めているが、ひと役買ったのが、同駅に勤務する入社2年目の木幡美里さん(23)。100周年の記念ロゴマークを考案した。学生時代は日本史を専攻、初代横浜駅(後の桜木町駅)に関する卒業論文を執筆したという“歴女”は「偶然の巡り合わせ。多くの人に鉄道の歴史に興味を持ってもらえたら」と話している。
 
 日本初の鉄道は1872年10月14日、新橋-横浜間で開業。1915年8月15日、2代目横浜駅が現在の高島町地区交差点付近に移設され、初代横浜駅は「桜木町駅」と改称された。現在の横浜駅は3代目だ。

 横浜出身の木幡さんは昨春、上智大学文学部史学科を卒業。卒論は「明治天皇が日本初の鉄道に乗る際、なぜ和装で臨んだか」を研究テーマとした。

 洋服への移行が進む時代に、あえて和服を選んだのは、伝統を重んじる公家に配慮。また、建設にあたり技術面などで英国から支援を受けたが、この鉄道が日本のものだと海外にアピールするためだったのではないか-。木幡さんはそう考え、論文にまとめ上げた。

 そんな経緯があったため昨春、JR東に入社し、桜木町駅への配属が決まったときは、巡り合わせのようなものを感じたという。かねて絵を描くのが好きなこともあり、100周年記念ロゴの社内コンペがあると知ったときは迷わず挑戦。見事、採用された。

 最終的に完成したのは、上部に初代駅舎のデザインとサクラの花、下部に線路や「100th」と描いたもの。数字の「0」の中には列車をあしらった。色はブルー系だった開業当時の駅舎にちなんで紺と、朝焼けを連想させるオレンジや赤を採用。次の1世紀への夜明けとの思いも込めた。

 ロゴは今後1年間、記念グッズやポスターなどさまざまな場面で登場予定。「他の社員たちとも一緒に考えて作り上げただけに、とてもうれしい」と笑顔の木幡さん。「将来は乗務員や車掌、運転士などの経験を積み、商品企画の仕事にも携わりたい」と意気込んでいる。


シェアする