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憲法の尊さ訴え 横浜で平和語る集い

社会 神奈川新聞  2015年08月10日 03:00

 戦後70年にあたり、戦争体験を次世代に伝えようと、「戦時の体験を聞き、平和を語る集い」(平和・健康フェスタ実行委主催)が9日、横浜市港北区の下田地域ケアプラザで開かれ、住民約30人が参加した。同区在住の高齢者が、広島での被爆体験をはじめ、空襲や学童疎開の経験などを語り、平和憲法の尊さを訴えた。

 広島で被爆した西冨房江さん(90)は「事務所の窓の外に丸い真っ赤なものが見えた。悪い予感がして背を向けたら熱線を浴びた。翌日、市の中心部に行くと、街は何もなくなり、死体だけがごろごろしていた」と、核兵器の惨状を語った。

 戦争中に両親を病気で亡くしたうえ、大阪空襲に遭ったのは増田博さん(87)。「炎の川のようになった街の通りを頭から水をかぶって逃げた」と当時を振り返る。現在の政治状況について「今の政治家は戦争の怖さを知らない。平和の問題をもっと真剣に考えないと大変なことになる」と危惧した。

 岡部玉恵さん(81)は爆撃で幼なじみの多くを失った衝撃から、現在に至るまで平和を守る活動を続けているという。「60年安保も闘いました。アジアの隣人と仲良くするには、まず謝罪をしなければ。謝罪もできない70年談話は出してほしくない」と話した。

 何度も列車に機銃掃射を受けながら、3日かけて名古屋市から山形県へ疎開したという堀内昭子さん(84)は、日本国憲法制定の感動を今も覚えている。「日本がここまで豊かになったのは日本国憲法のおかげ。安倍首相は憲法の良さを理解していないのでは」と指摘した。


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