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残留孤児の父を描く 15日、横須賀で「望郷の鐘 満蒙開拓団の落日」上映会

社会 神奈川新聞  2015年08月10日 03:00

映画「望郷の鐘 満蒙開拓団の落日」の一場面(現代ぷろだくしょん提供)
映画「望郷の鐘 満蒙開拓団の落日」の一場面(現代ぷろだくしょん提供)

 「中国残留孤児の父」と呼ばれ、残留孤児の肉親捜しに奔走した故・山本慈昭さんの生涯を描いた映画「望郷の鐘 満蒙開拓団の落日」の上映会が15日、「ヨコスカ・ベイサイド・ポケット」(横須賀市本町)で開かれる。横須賀日中友好協会主催。

 満蒙開拓団とは、日本軍が現在の中国東北部を侵略し、1932年に満州国を樹立後、日本国内の農村地域の貧困救済などを目的に現地に送り込んだ農業移民。

 長野県阿智村の寺の住職だった山本さんは1902年生まれで、45年5月、開拓団の一員として家族で満州に渡った。直後に敗戦を迎えると、家族と生き別れ、シベリアでの抑留を経験。47年に帰国した後に、中国に取り残され、現地で育てられていた残留孤児の存在を知り、支援活動に注力するようになった。

 同作は、東京大空襲を経験し、疎開先の山梨県で終戦を迎えた山田火砂子さん(83)が監督を務め、昨年11月に完成した。山本さん役を俳優の内藤剛志さんが演じる。

 例年上映会を開いている同協会の関係者が山本さんの功績を知っていたことが縁で、今回の企画が決まった。原田章弘会長(68)は、戦後70年という節目の年であることや、安全保障関連法案が衆院を通過し参院で審議が行われている現状に触れ、「作品を通して平和とは何かを考えてもらいたい。また満州や満蒙開拓団といった歴史への理解を深めてほしい」と期待する。

 山田監督は「戦争をしてほしくないとの思いで作った。若い世代に足を運んでほしい」と話している。

 参加費千円。午前10時10分からと午後2時10分からの2回。問い合わせは同協会電話046(844)6850。


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