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3次元造形、面白さ共有 設計から出力までサポート 横浜に作業スペース開所

経済 神奈川新聞  2015年08月08日 03:00

3Dプリンターなどの装置や技術を使うことができる会員制の作業スペース=横浜市中区
3Dプリンターなどの装置や技術を使うことができる会員制の作業スペース=横浜市中区

 3Dプリンターなど3次元造形に関するシステムや機材が使える会員制作業スペースが、横浜市中区に開所した。自動車部品の受託設計などを手掛ける「SYQ(シーク)」(同区)が運営。高価で専門知識が必要な機材を貸し出すだけでなく、利用者の作業を常駐する社員がサポートする。設計から出力まで1カ所でこなすことができる、ものづくり支援拠点だ。

 3Dプリンターを貸し出すサービス自体は近年増えているが、野毛坂近くにオープンした「SYQ LABORATORY(ラボラトリー)」では、3DCAD(キャド)というソフトウエアを使ったコンピューター上の設計段階から、作業に取り組めるのが特長。

 3Dプリンター出力には、3次元モデルと呼ばれる設計図となるデータが欠かせない。3DCADを駆使した設計図作りを手掛けてきた同社がサポートすることで、「利用者に安心して作業に取り組んでもらい、自分たちも強みの技術を生かした新しい事業にしていきたい」と征矢直人社長(41)。

 アートを生かしたまちづくりが進む黄金町、日ノ出町のほど近くに開設場所を選んだのは、クリエイター、デザイナーにも利用してもらい、ものづくりの面白さを多くの人と共有したい、との思いもある。

 すぐそばの市中央図書館の利用者で、ものづくりに関心のある人も歓迎したいという。征矢社長は「さまざまな業種の人々の交流拠点となり、製品や作品づくりの協業が生まれる場にもなればいい」と強調する。

 同社としては設計のノウハウを伝えられる強みを生かしたい考え。一方で、複雑な設計作業を避けたい、時間を掛けたくないという要望に対しては、3Dスキャナーで対応する。粘土で形づくったものを読み取ってデータ化し、プリンターで出力することも可能だ。

 「近くの野毛山動物園帰りの子どもに、見てきた動物を粘土で作ってもらい、スキャンして3Dプリンターで出力するといったプログラムも考えていきたい」とアイデアを膨らませる。

 スペースの利用は、土日・祝日の午前10時から午後6時まで。利用料は上限16時間の月会費制で1万円のコースから。問い合わせは、同社電話045(222)8372。


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