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ロボット「レスリング」に歓声 川崎で大会、若者のものづくり応援

話題 神奈川新聞  2015年08月04日 03:00

ロボット同士の迫力ある戦いが繰り広げられた「日の出杯」=1日、川崎市産業振興会館
ロボット同士の迫力ある戦いが繰り広げられた「日の出杯」=1日、川崎市産業振興会館

 若者のものづくり離れを食い止めようと、川崎市川崎区大川町の金属加工会社「日の出製作所」が、ロボットを通じた製造業への興味向上策を進めている。1日には、3回目となる自社主催のロボット競技大会「日の出杯」を開催。オリジナルストラップの製作体験教室も開かれ、若者や親子連れらに、ものづくりの魅力をアピールした。

 「さあ、両者どうする。真正面からの勝負はお互い分が悪いぞ!」

 市産業振興会館(同市幸区)の1階ホール。1・9メートル四方のリング上でロボットが激しくぶつかり合う。その戦闘風景をリングアナウンサーの男性が興奮気味に実況する。リングサイドでは「前へ! 前へ!」と歓声を上げる若者たち。会場は熱気に包まれた。

 「毎年どこまで自分の技術を高められるか。それが楽しみ」

 出場者の一人で、歯車の製造販売会社「小原歯車工業」(埼玉県川口市)に勤める西嶋駿さん(23)が語る。トーナメント方式で、今年は全国の学生や社会人ら58チームがエントリー。西嶋さんは「他のロボットを見て学ぶところは多い。交流も深まる」と、大会の意義を強調する。

 市内企業主催で初となるロボット競技大会として、2年前にスタート。きっかけを「若者のものづくり離れに危機感を持っていた。関心を持ってもらいたかった」と、実行委員長で入社6年目の日の出製作所管理部グループリーダー・室井未希さん(24)が話す。

 毎年夏に開かれ、今年で22回目を迎える「かわさきロボット競技大会」(市・市産業振興財団共催)の前哨戦にも位置付けられている日の出杯。リングやロボットの規格は同じで「経験を積んでもらうため、少しだけルールを緩くしている」(室井さん)。出場チームは初回開催時から倍増しており、室井さんは「浸透してきた」と笑顔を見せる。

 今年は家族連れにも気軽に参加してもらおうと「夏祭り」をテーマに掲げた。「より身近にものづくりに触れてほしい」との思いを込め、同社の女性社員らが生み出したロボットストラップの製作体験教室も初開催。子どもたちは神奈川県の「神奈川なでしこブランド」にも認定されているストラップ作りに熱心に挑戦していた。

 「製造業が楽しいということを伝えたい」と室井さん。「今後は『こういう仕事に就いてみたい』と、子どものころから製造業に興味を持ってもらえるような環境づくりに取り組みたい」


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