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命の限り被爆語る 「奇跡の生存者」、横浜の居森さん

社会 神奈川新聞  2015年08月02日 03:00

病と闘いながら被爆体験を語り継いでいる居森さん(右)と夫の公照さん=横浜市南区の自宅
病と闘いながら被爆体験を語り継いでいる居森さん(右)と夫の公照さん=横浜市南区の自宅

 広島の爆心地付近で被爆した居森清子さん(81)=横浜市南区=が4日、同市中区の横浜にぎわい座で行われる戦後70年の企画イベント「ヒロシマ 原爆 学童疎開」で映像を通して当時の凄惨(せいさん)な体験を語る。「奇跡の生存者」と語られる居森さんは現在、闘病中だが、「命ある限り、核兵器の恐ろしさと平和の尊さを伝えたい」と使命感を口にする。 70年前の8月6日、当時11歳だった居森さんは広島市の市街地にある本川国民学校に通っていた。原爆投下は登校して校舎に入った直後。爆心地から約350メートルの距離だった。

 「突然、辺りが真っ暗になり、何も見えなくなった。『ピカドン』と言うが、爆心地に近かったからか、音や光はなかった。何が起きたのか分からなかった」

 校舎を出ると目の前に地獄絵図が広がっていた。周囲は火の海となり、校庭のあちこちに全身が真っ黒に焼け焦げた児童が倒れていた。かろうじて歩いている児童を見掛け、名前を尋ねた。同級生だった。顔が分からないほどの熱傷を負っていた。

 「頭の中は真っ白。感情がなかった。あれほどの状況だと、怖さすらなくなってしまう」

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