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施設明け渡しを要求 大磯町、社福法人を提訴

社会 神奈川新聞  2016年12月28日 14:35

 大磯町が、町横溝千鶴子記念障害福祉センター(同町国府本郷)の2階を占有している社会福祉法人「おおいそ福祉会」に対し、他団体が平等に使えるようにと、明け渡しを求めて横浜地裁小田原支部に提訴したたことが、27日までに分かった。11月1日から明け渡す日までの賃料相当損害金(1カ月43万円)も請求した。提訴は15日付。

 町によると、福祉会が同所で運営するのは、製菓などを通じた障害者の就労支援を柱とする多機能型障害者施設「かたつむりの家」。センターが開所した2003年から2階フロア全約470平方メートルを占有し、08年からは光熱水費に加え施設修繕名目で毎年20万円を支払ってきた。

 同センターは、福祉会の活動を知った故横溝千鶴子さん(同町)の寄付5億円を充て、町が03年に建設した施設。町と福祉会は横溝さんの「かたつむりの家もいつか自立し、町の障害者の拠点に」との遺志を知った上で占有を続けていた。

 ところが、開所後10年以上が経過し、町内の福祉団体数も増加。他団体から公平な使用を望む声が上がり、両者は11年6月以降に30回以上協議を重ねてきたが、町は「明け渡し期限の妥協点が見いだせない」と提訴に踏み切った。

 これに対し、福祉会側は「自立は自覚していたが、話が唐突すぎる」と主張。町との協議は当初から5年間での退去・返還を前提にしていないとの認識を示し、「かたつむりの家が継続的に使えるようにするための協議との説明だった」と町の見解を否定する。

 町から明け渡しの正式文書が届いたのは昨夏といい、「移転も視野に入れているが、適切な施設はすぐには見つからない。国庫補助金を活用した新設の検討なども含め、5年は猶予がほしい」と訴えている。


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