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第4次厚木騒音訴訟控訴審判決
安保の代償(上)「住民生活優先を」 公共性との比較退け

社会 神奈川新聞  2015年07月31日 09:38

厚木基地に着陸するために高度を下げる米空母艦載機=4月、大和市内
厚木基地に着陸するために高度を下げる米空母艦載機=4月、大和市内

 「当時は分からなかったけれど、今振り返ると爆音の影響はあったと思う」

 第4次厚木爆音訴訟の原告の1人で、大和市内の病院に勤務する看護師の関口安子さん(66)=同市在住=は15年ほど前、重い心臓病で人工弁を入れる手術をした。

 当時は働き盛り。泊まり勤務を終え、日中に自宅で寝ようとしても、ジェット機の轟音(ごうおん)で眠れない。睡眠不足で翌日も体力が回復しない。勤務中も疲れからいら立ち、家では長女に当たることもあった。医学的な裏付けはないが、心臓への過度の負担が病気の遠因になった可能性を考える。

 基地から約10キロ北方に住む主婦の宮城ゆみ子さん(66)=町田市本町田=も原告の1人だ。10年ほど前から、血圧の上の値が150を超えるようになり、高血圧症と診断された。「航空機騒音を聞き続けたイライラが招いた可能性が高いのではないか」

 周辺住民250万人といわれる厚木基地。「子どもが引きつけを起こす」などと言われるほど大きなジェット機の轟音が健康にいいはずはない。しかし、見えないものを裏付けるのは難しい。

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