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相模原市、電気柵420カ所点検中 静岡の事故受けて

社会 神奈川新聞  2015年07月29日 03:00

スイカ畑の電気柵や電源装置を点検する相模原市職員=相模原市緑区
スイカ畑の電気柵や電源装置を点検する相模原市職員=相模原市緑区

 静岡県内で獣害対策の電気柵により2人が死亡した事故を受け、相模原市は28日から、市内の電気柵の一斉点検を始めた。畑の農作物をサルやイノシシなどから守るため電気柵を設置する場合、市はその費用の一部を負担する補助金制度を設けている。この制度を利用して設置された電気柵は420カ所あり、市は30日までにすべての点検を終える予定だが、初日は危険を知らせる表示がないなどの不備が一部で確認された。

 市津久井地域経済課によると、制度では20アール未満の田畑の場合、設置費の2分の1以内で5万円を限度に補助する。農作物を守る目的による設置のため、電気柵は田畑の多い緑区の津久井地域に集中する。

 ただ市は、電気柵の設置状況を完全には把握できていない。届け出義務もないため、今回の点検も補助申請をした箇所に限られる。そのため、市のホームページで電気柵設置の場合は法に基づく適切な対策を呼び掛けている。

 初日は担当職員らが手分けし、同地域を中心に約170カ所を回った。電気事業法に基づき、(1)人が見つけやすい間隔で危険を知らせる表示があるか(2)法に適合する電源装置からの電気使用か(3)使用電圧が30ボルト以上の場合、漏電遮断器が取り付けられているか-などをポイントに点検を実施した。

 点検を終えて同課は「電気柵が設置されていても電気を止めているなどで『危険』の表示がないところが20カ所程度あった」とし、指導を行った。静岡の事故のように家庭用電源を利用していた電気柵も確認され、漏電遮断器が設置されているか後日あらためて調べることにした。

 電気柵を利用している緑区名倉の男性(65)は「周辺では、トウモロコシやスイカが収穫時期にハクビシンに食われてしまう。対策として電気柵は必要」と必要性を訴える。その上で「使用する以上は安全にも気を付けていかなければ」と、あらためて安全点検を肝に銘じていた。


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