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南足柄市、7千万円財源不足 当初予算から捻出

政治行政 神奈川新聞  2015年07月29日 03:00

 2015年度一般会計補正予算の財源不足が見込まれる南足柄市が、当初予算約140億円(前年度比2・0%増)から7千万円を捻出し財源に充当する方針を固めたことが28日、分かった。14年度繰越金が見通しより約1億円少なかったためで、新たな収入源が望めない中、厳しい運営を強いられている。

 市によると、今月上旬に14年度一般会計決算概要が固まった段階で、15年度への繰越金が当初見込みより約1億円少ない2億5700万円となることが確定。繰越金のうち2億円は15年度一般会計当初予算の財源として計上済みで、補正予算の財源に回せるのは5700万円だけ。15年度の補正予算は年額で国庫返納金など約1億2700万円を見込んでおり、7千万円が財源不足となる。

 繰越金が見込みを下回った要因は、13年10月に解散した土地開発公社から代物弁済された市有地の売却が計画通りに進まなかったことや、14年度末の突発的なごみ最終処分場の機械損壊で支出があったためなどとしている。

 このため市は緊急財政対応会議を開き、15年度事業の執行状況などを精査。その結果、▽あしがら産業ビレッジ構想に基づく竹下壗下地区整備事業に国の地方創生交付金を充当▽公共施設等総合管理計画策定業務委託を1年から2年に延長▽職員の3人減少▽市長・市議選の執行残-など9項目から7千万円を絞り出した。内訳は事業圧縮で計約2500万円、人件費削減や国の補助金による穴埋めなどが計約4500万円で、財政調整基金の追加取り崩しはしない。

 市は主な7事業の減額補正を市議会9月定例会に提案する予定。市幹部は「市民生活に影響しないよう各事業を執行する。市有地物件も売却が進むようさらに努力したい」としている。

 市は09年度、主要企業富士フイルムの業績悪化で法人市民税が前年度比で約8割減少するなど深刻な歳入不足に陥った。財政調整基金の取り崩しや人件費の大幅削減のほか、新規事業の凍結、市民文化会館の閉鎖検討など市民サービスの縮小も強いられたが、現在は財政健全化が図られている。


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