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仮想の町で労働・納税・選挙… 大人体験しよう 催しへ学生奔走

社会 神奈川新聞  2015年07月28日 03:00

イベントをPRする実行委メンバーの学生ら=相模女子大学
イベントをPRする実行委メンバーの学生ら=相模女子大学

 子どもが働き、税金を納め、選挙に参加する-。仮想の町をつくり、子どもたちが社会生活を疑似体験するイベントが相模原市南区の相模女子大学で行われる。イベントを運営する学生らは、「これから選挙権が18歳に引き下げられる。楽しみながら、子どもたちに社会参画を考えてもらえれば」と準備にも力が入る。

 イベント「相模大野のこどものまち」は、同大学生と子どもの地域参画に取り組む任意団体などでつくる実行委員会の主催。8月8、9の両日行われる。

 実行委によると、約40年前に西ドイツ(当時)・ミュンヘン市で行われたイベントが起源。同様の催しは日本国内80以上の都市で行われているという。相模大野での開催は3回目。

 対象者は小学4年~中学3年生。会場には、銀行、市役所、飲食店などのブースを設けて、子どもたちは働き、稼いだお金で買い物をして、納税をする。

 1日目の終盤には、仕事の体験などを通して「税金を安くして」「働く場がもっとほしい」など町の課題を話し合う議会も設けられる。子どもたちによる「市長選」も実施され、演説会や投票体験も盛り込まれている。2日目は議会が決定した“政策”に沿って街が運営されるという。

 「大人は口出し禁止」がルールで、子どもたちに自分で考えさせる。今回は、今月20日の締め切りまでに定員の300人を上回り、抽選を行ったほど人気が集まった。

 イベントは子どもだけでなく、若者の自立性を育てる場として、開催に向けた準備や仕事を教える役を同大学生が務めるのも特徴だ。

 同大人間社会学部2年で実行委員長の小林彩加さん(19)は、昨年に引き続き参加。イベントを通して、「人前で話したり、意見を言えたりするようになった」と自身の成長を振り返る。

 今回も学生らは、5月から会議を重ね、「会場にどんなブースを設置するか」「町のルールはどうするか」など話し合いを進めている。小林さんは、「昨年は実行委員の情報共有がうまくいかなかった。今回は、まとまりのあるようにしたい」と意気込みを語る。


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