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初のバリアフリービーチ鎌倉材木座 車いすで23人が海水浴

話題 神奈川新聞  2015年07月27日 10:14

初めての波しぶきを体に受けて、歓声を上げる子どもたち =材木座海水浴場
初めての波しぶきを体に受けて、歓声を上げる子どもたち =材木座海水浴場

 車いす利用者が海水浴を楽しめる「鎌倉バリアフリービーチin材木座」が26日、鎌倉・材木座海水浴場で初めて行われた。子どもから大人まで23人の障害者らと家族、延べ約70人のボランティアが参加。今まで海を訪れたことのなかった子どもたちにとっては、初めての海水浴。波に揺られ、しぶきを受けながら、真夏のレジャーを全身で満喫した。 

 大きな浮輪や、海中にも入れる砂浜用車いすに乗り込んだ参加者たち。ボランティアらが付き添いながら、大人の胸ほどの深さまでこぎ出した。

 親友同士という県立鎌倉養護学校高等部1年の小木曽たまねさん=藤沢市=と中学部1年の上田明海さん=同=の2人にとっては、初めて訪れた海。繰り返し訪れる大波に「きゃー」と歓声を上げ、頭までずぶぬれになりながら笑顔を見せた。「ほら! これが大海原だ。広いなあ」。ボランティアが声を掛けると、拳を高く突き上げて水平線へ目を凝らしていた。

 企画したのは、鎌倉市腰越の医師酒井太郎さん(45)ら医療関係者や障害者支援従事者、地域住民などでつくる実行委員会。

 海岸前の道路から砂浜の波打ち際、近くの多機能トイレまで、厚手のベニヤ板を並べ、車いす用の通路を造った。遊泳後には休憩ができるよう、海の家「ほしのや」の協力を得て、店内に板敷きのスロープも仮設した。

 実行委員長の酒井さんや、ともに企画した榊原正博さん(42)=同市山崎=は「夏は海水浴を楽しむ。そんな当たり前のことを、誰でもできるようにしたいと思った」と意図を話す。「いろいろな場所で継続して行えるよう、手引きもまとめたい」と、今後の広がりに期待を寄せていた。


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