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ママが輝く職場 勤務時間自由に設定

話題 神奈川新聞  2015年07月23日 03:00

防災をテーマに行われた「イベントマルシェ」。手前は人気商品のガーゼマスク=横浜市西区
防災をテーマに行われた「イベントマルシェ」。手前は人気商品のガーゼマスク=横浜市西区

 「ママが輝く社会をつくる」をスローガンに、県内を中心に催事販売イベントの運営を手掛ける会社が横浜市内にある。子育て中の社員個々に勤務時間を設定し、随所にワークシェアリングを徹底。ママか仕事かの二者択一ではなく、「笑顔で働くママ」を増やすための仕掛けが組み込まれている。

 横浜市旭区に本社を置くウッビースタイルは2008年、「手作り雑貨製作の特技を生かしながら子どものそばで仕事したい」と、野村美由紀社長(33)が友人と二人三脚で創業。県内を中心に関東一円で、年間300件以上のイベント型マルシェや母親対象の各種交流会・セミナーを企画運営する。

 当初はウェブ上での手作り雑貨販売がメーンだったが、事業効率化と利益向上を目指して催事運営業に軸足を移した。出店登録制度は現在、手作り雑貨や飲食系の約200店が名を連ねる。その半数は全国の母親たちが特技を生かして商品製作に当たっているという。

 モノを作る人、催事告知に携わる人、現場に立つ人-。働き方も社員12人の家庭状況に合わせて柔軟に対応しており、ワークシェアを徹底しているのが特徴だ。

 社員全員が子育て中で、働く母親は7人。定時は全員違い、毎年4月に子どもたちが進級し、朝や放課後の時間に合わせて無理なく働けるよう勤務時間を決める。勤務曜日も自由だ。

 39歳の女性は、中学1年の長男が少年野球の強豪チームに所属し、土日は遠征ざんまい。その片付けがある月曜日の勤務は、午前10時半~午後3時半と普段より遅めに設定している。5歳の長女を持つ33歳の女性は、水曜日は午前保育のため11時半で切り上げるが、担当業務の多い時期は幼稚園と連携して午後4時まで勤務している。「誰かが仕事をやれればいいわけで、誰がやってもいいのです」と野村社長は説明する。

 シェアの概念は商品受発注にも現れる。人気商品のガーゼマスクでは、縫製や包装は「日総ぴゅあ」(同市港北区)で働く障害者が担い、ウッビースタイルが営業を代行する。

 得意の手作り雑貨製作を起点に「すべての事業のヒントは、日々の暮らしと子育て経験にある」と、自身も8歳と3歳の子どもを育てる野村社長。ライフスタイルに応じて働く母親をつなぎ、そうした母親たちが生み出すもの(商材)を社会につなぐ存在としてイベントがあると考える。さらに、イベントを通じた地域コミュニティー拡大にも母親たちの力が不可欠として、「母親であると同時に、仕事や社会との関わりを通じて他者から認められたときに笑顔が輝く」との信念は揺るがない。


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