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死を覚悟 戦争二度と 平塚空襲、6人が体験談

社会 神奈川新聞  2015年07月19日 03:00

平塚空襲の体験を語る市民たち=平塚市博物館
平塚空襲の体験を語る市民たち=平塚市博物館

 1945年7月16、17日の平塚空襲の体験者6人がその記憶を語るリレートーク「市民が探る平塚空襲」が18日、平塚市博物館で開かれた。夜空が真っ赤に燃え、雨のように焼夷弾(しょういだん)が降り注ぎ、死を覚悟した体験を振り返り、「戦争は恐ろしい。こんな悲惨なことは、もうないことを祈っている」。

 市川和枝さん(80)、澤野明さん(85)、平岡美惠子さん(83)、田中宏さん(77)、渡辺光江さん(89)、岩橋喜四郎さん(85)がマイクを取り、「お月夜かと思うぐらい空がものすごく明るくなった」「次々と焼夷弾が降り注いで、瞬く間に火に囲まれた」と、その夜の光景を語った。

 当時13歳だった平岡さんは、5人の妹と必死にイモ畑を逃げた。「はいずり、泥だらけになって走った。前からも後ろからもギャーッと悲鳴が聞こえた」

 7歳だった田中さんは、行く手を火にふさがれ「初めて恐怖感に襲われた。とにかく体が寒い。歯はガチガチとかみ合わない」。間一髪で逃れたが、「1級上のわんぱく仲間」だった少年が片足を吹き飛ばされ、出血多量で死亡したことを後に知ったという。

 熱心に聴き入る親子連れやお年寄りで定員80人の会場は満員に。場外にも中継モニターが設置され、大勢が耳を傾けた。

 自身も平塚空襲を体験した女性(87)は「今でも、ありありと思い出せる。きょうの話が若い人たちに伝わっていくといい」としみじみと話した。

 戦争の悲惨さ、平和の尊さを伝えようと、市民らでつくる「平塚の空襲と戦災を記録する会」と市博物館が主催した。


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