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遊歩道整備、10年遅れ 耐震化優先などで五輪後に 東横線の廃線跡

政治行政 神奈川新聞  2015年07月18日 03:00

中央の高架が東横線の廃線跡地。左を国道16号が走り、右側にはJR根岸線の線路がある。奥はみなとみらい21地区
中央の高架が東横線の廃線跡地。左を国道16号が走り、右側にはJR根岸線の線路がある。奥はみなとみらい21地区

 横浜市による東急東横線の横浜-桜木町間(約1・8キロ)廃線跡地の遊歩道整備が遅々として進まない。市によると、単年度での整備費の平準化や、耐震補強工事を優先させていることなどから事業期間が延びている。市民からは「いつまで放っておくのか」という声もあるが、整備完了は当初予定から10年以上遅れた2020年の東京五輪後になるという。

 昨年7月にJR桜木町駅の商業施設「CIAL(シャル)桜木町」が開業したのに合わせ、市は東横線の桜木町駅があった場所をJR桜木町駅の西口広場として供用開始している。また、シャル桜木町に戸部地区側からアクセスしやすくするため、今年6月には仮設連絡通路を設けている。

 市都市交通課によると、仮設連絡通路から戸部地区の紅葉坂辺りまでの高架部は16年度末までに遊歩道として整備する方針という。17年3月から市内では全国都市緑化フェアの開催が予定されており、市環境創造局では同遊歩道の緑化を進める考えがあるからだ。

 ただ、そこから先の区間について「東京五輪までの整備は難しい。それから1、2年後に完了する見込み」と市の担当者は話す。

 横浜-桜木町駅間は、みなとみらい線の開通に伴い、04年に廃線となった。市は当初、高架上を人や自転車が通れる遊歩道にする計画を立て、11年度の完成を目指し整備を進めてきた。遊歩道整備の総事業費は約85億円を見込む。

 だが、老朽化した柱や壁など高架の耐震補修工事に時間がかかっている上、JR根岸線と国道16号に挟まれた特殊な空間で、JRや国道事務所との調整や慎重な工事が要求されることもあって計画が遅れに遅れている。

 さらに計画も一部変更した。高架上の幅員は狭いところで約7メートルで、市は警察と協議した結果、今年3月に自転車の通行に関しては取りやめることを決めた。地元住民にも説明し、理解を得たという。

 市の担当者は「自転車の通行はできなくなるが、ベンチや植栽を置く空間が生まれた。整備は遅れているが着実に進めていきたい」と話している。


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