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新幹線放火:「お世話になりました」 犯行直前、区役所に電話

社会 神奈川新聞  2015年07月08日 03:00

 東海道新幹線で起きた放火事件で、車内で焼身自殺した容疑者(71)=東京都杉並区=が放火10分前に、新幹線車内から同区役所に電話をかけ「生活ができないから、最後のお金を持って新幹線に乗っている」などと話していたことが7日、県警への取材で分かった。年金の受給額に不満を募らせ、周囲に自殺をほのめかしていたことが分かっており、県警は詳しい動機の解明を進めている。

 県警によると、放火現場となった先頭車両から回収した同容疑者の携帯電話を精査したところ、事件当日の6月30日午前11時21分ごろに、車内から携帯電話で同区役所の代表番号に電話をかけていた。

 同容疑者は対応した受け付けの女性に名前を名乗り、「生活できないから、最後のお金を持って新幹線に乗っています。区長と区議にお伝えください。お世話になりました」と話した。女性が担当窓口に電話を回そうとした時に電話が切れた。終始、穏やかな口調だったという。

 同容疑者は過去に複数の消費者金融から金を借り入れていたほか、周囲に年金の受給額への不満を漏らし、6月中旬には同区議に電話で「家賃が払えない」などと相談していた。

 事件は6月30日午前11時半ごろに発生。小田原市を走行中の新幹線「のぞみ225号」の1号車で、同容疑者がリュックサックからポリタンクを取り出し、入っていたガソリンを自分の体にかけてライターで火をつけた。横浜市青葉区の整体師の女性(52)が巻き添えで死亡し、28人が重軽傷を負った。県警が殺人と現住建造物等放火の疑いで調べている。


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