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釣り担当記者になって20年。大漁、さお頭に縁のなかったへっぽこ釣師のトホホな釣り日誌をお届けします。
トホホ釣り日誌【1】マゴチの巻

カルチャー 神奈川新聞  2015年07月07日 10:00

記者の右隣で釣っていた野島貴史さん。初めてのマゴチ釣りで、45センチを釣り上げた
記者の右隣で釣っていた野島貴史さん。初めてのマゴチ釣りで、45センチを釣り上げた

 暑い季節になると思い出すのが、「浅場の大物」「照りゴチ」と呼ばれる東京湾のマゴチ釣り。生きたエビ餌をじっくり食い込ませるやり取りと、針掛かりさせた後の強烈な引きにしなるさお。面白さ満点で釣り人の心をとらえてはなさない釣り物だ。午前、午後の半日船を出している横浜・八幡橋の鴨下丸(望月亮英船長)で大物に挑んできた。

夢よもう一度

 朝寝坊したので、午後船(12時半出船)に乗ることにした。釣り場は富岡沖の水深10~20メートルの砂泥地。浅場の大物マゴチが潜むポイントだ。記者は以前、鴨下丸で望月船長の指導の下、初めてマゴチを手にした経験がある。「あの手応え。夢よもう一度」と勇んで出掛けたのだ。


ギューンとしなたったさお。「浅場の大物」の引きは、この釣りのだいご味だ
ギューンとしなたったさお。「浅場の大物」の引きは、この釣りのだいご味だ

 釣り場について釣り始めた途端、「きたっ」と望月船長の声。タダッと舟板をならし、直径約1メートルの大きなたもを手に中乗り(助手のこと)さんがダッシュ。船首でルアーを使っていた三浦俊明さんのさおが弓なりだ。「おおっ」と船内から上がるどよめき。身をくねらせて抵抗し、「バシャッ。バシャ」とひと暴れしてたもどりされたのは、50センチを超える大型マゴチだ。


まるで「かぎ鼻」のようなごついスズキ針(右)と三日月重りという特有の仕掛けで挑む
まるで「かぎ鼻」のようなごついスズキ針(右)と三日月重りという特有の仕掛けで挑む

 出船前、船長に「ルアーで釣りたい」と伝えれば、船の込み具合にもよるが、エビ餌の釣り人と離れた場所で釣らせてもらえる。

 エビ餌で狙い、午前船で5匹を釣って、釣果がトップだった鈴木孝志さんのさおが振り上げられ、ギューンとしなる。マゴチを針掛かりさせたのだ。さおをゆっくり下げながら、慎重にリールを巻き上げ、45センチを手にした。

 「この釣りは餌に食い付いたマゴチに、じっくり餌を食い込ませて針掛かりさせるんだけど、ごく短いやり取りの中に、マゴチとの駆け引きがあって面白いんだよ」と午後もトップになった。

 記者はといえば、「コクン。コクン」とさお先が小さくおじぎをした段階で、「きたーっ」とばかりにさおを振り上げしまい、マゴチが食い付いていたエビを吐き出し、すっぽ抜け。これが運の尽きで、マゴチ釣りの妙味も、再びの夢も台無しにしてしまった。

 取材日の釣果は40~58センチが0~7匹。午前船も40~56センチが0~5匹だった。望月船長は「マゴチはこれからがベストシーズン。7月中旬からはハゼの生き餌に変わり、もっと浅い場所で大型が狙えますよ」と話している。


望月亮英船長のひと言 出船前に初めてマゴチ釣りに挑む方に釣り方のレクチャーを実施しています。この釣り、基本が重要なので、しっかり覚えてくださいね。
望月亮英船長のひと言 出船前に初めてマゴチ釣りに挑む方に釣り方のレクチャーを実施しています。この釣り、基本が重要なので、しっかり覚えてくださいね。

釣り方


 下準備から。仕掛けは重りの結節具に針を通し、糸のよれを取っておく。よれがあると餌が回転しやすくなるので不利な状況はつぶしておく。リールはマゴチの強い引きに対応するため、ドラグを強めにしておく。

餌付け方のポイント

・エビの目の前にある2つの突起(角)を約3分の1を切る
・その間に針の軸の部分を挟み込む
・針先を口から差し込む
・口の真上ぐらいに針先がほんの少しだけ出るようにする
 ※餌付けはマゴチの食いを左右するので、不安なら、中乗りさんにアドバイスを受ける

釣り方の基本ポイント

・餌とともに重りを投入、重りが着底
・糸のたるみをとりつつ、さお先を海面に付ける
・その状態から約1メートルさお先を持ち上げる
 ※こうすると餌が砂泥地に潜んでいるマゴチの目の前を泳ぐことになり、食いを誘う

実践のポイント

・「コク。コク」とさお先が小さく曲がって、マゴチのあたりがくる
・さお先を下げ、糸を送り込んで餌を食い込ませる
・ひと呼吸おいてさおを立る
・急がず同じ速度でリールを巻き上げる
・中乗りさんにたもどりしてもらう
 ※注意点は海底の起伏で水深が変わるので、船長が5秒、15秒など指示を出すので、一連の動作を行い、たなをまめに取り直す。これが誘いにもなるので怠らない。また、エビは白くなったり、泳がなくなったら交換のサイン


メモ
▼出船時間
 午前船= 6時50分
 午後船=12時30分

▼料金
 午前 6,500円
 午後 6,500円
 午前、午後通し 9,500円

▼八幡橋 鴨下丸
 電話045(751)3654

▼道具
・マゴチ専用ざお
・三日月重り15号
・ハリス3~4号を1.5メートル
・スズキ針16~17号を1本
・餌は生きたサイマキエビ
・小型両軸リール


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