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火山灰、4キロ飛散 6月末の箱根山噴火

社会 神奈川新聞  2015年07月07日 03:00

箱根山噴火の降灰分布図
箱根山噴火の降灰分布図

◇北西中心に130トン噴出
 箱根山(箱根町)で6月29~30日に起きた噴火による火山灰は、大涌谷の北西を中心に4キロ先まで飛散していたとみられることが分かった。産業技術総合研究所などが調査した。噴出量は多くとも130トンと推定しており「極めて小規模な噴火であることが裏付けられた」と分析している。



 産総研や防災科学技術研究所、山梨県富士山科学研究所、神奈川県温泉地学研究所による合同調査班が30日午後、早雲山や強羅、仙石原などの計25地点で灰の状況を調べ、分析した。

 最も堆積していたのは箱根ロープウェイ早雲山駅前の駐車場で1平方メートル当たり11・9グラム。これ以外に1平方メートル当たり10グラムを超えた地点はなく、大涌谷から約2・5キロの強羅駅前は1・3グラム、4キロ近く離れた仙石原で0・3グラムだったことなどから、4キロ先まで降灰があったと判断した。小涌谷周辺など3地点では降灰は確認されなかった。

 判明した降灰分布から火山灰の噴出量を計算したところ、40~130トンと見積もられた。

 産総研火山活動研究グループの石塚吉浩グループ長は「立ち入り規制区域内は調査できておらず、新たな噴気孔の周囲にできた噴石丘を詳しく調べれば、噴出量が増える可能性はある」としながらも「(速報値で最大145万トンと推定された)昨秋の御嶽山噴火や今年5月の口永良部島の噴火と比べれば、極めて少ない」と指摘している。

 火山灰の粒も小さく、地下の深さ100メートル以内の浅い場所から噴出したとみている。


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