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県内初“公式ジビエ”販売 伊勢原の新名物に

話題 神奈川新聞  2015年07月07日 03:00

シカ肉のジャーキー(右)とソーセージを手にする柏木常務(右)ら=伊勢原市小稲葉の柏木牧場
シカ肉のジャーキー(右)とソーセージを手にする柏木常務(右)ら=伊勢原市小稲葉の柏木牧場

 食肉の販売・加工を行っている柏木牧場(伊勢原市小稲葉)が、市内で捕獲されたシカなどのジビエ(野生鳥獣の肉)商品の販売を始めた。昨年11月に厚生労働省がジビエの取り扱いを定めた統一のガイドラインを策定してから、県内では初の“公式商品”となる。第1弾としてシカ肉のジャーキーとソーセージが販売されている。



 肉厚に切られたジャーキーはかみ応えのある食感の先に、シカ肉独特の風味が広がる。加工を担当する柏木かおり常務は「よくかむと野性味のあるジビエの香りがする。好きな人は癖になるかも」と話す。ソーセージはより肉の味が濃く、酒のつまみにぴったりの珍味だ。

 ジビエは欧州を中心に秋冬の味覚として親しまれ、国内でも農業・山林の食害対策で駆除されたシカなどの奪われた生命を有効活用しようという機運が高まってきている。伊勢原市内でもシカとイノシシを合わせ年間1千万円ほどの農業被害があり、年間平均でシカ80頭、イノシシ20頭程度を駆除しているという。

 材料となるシカは、同市の大山周辺で活動する「大山・高部屋有害鳥獣駆除班」が捕獲したもの。シカ肉などはこれまで会員らが“自家消費”してきたが、市の地域特産物研究会が同班に「ジビエを使った観光促進はできないか」と呼び掛け、2年前から研究・準備を重ねてきた。

 同班の磯崎敬三さん(72)が、厚労省のガイドラインに準拠する形で商品化しようと県平塚保健福祉事務所の指導を受けながら、大山山中に所有する山小屋に専用施設を自費で新設。今年6月末に初めて大山産ジビエを「出荷」し、柏木牧場で加工された。商品はジャーキー(100グラム550円程度)やソーセージ(同300円程度)のほか、レトルトカレーも準備中だ。

 大山産ジビエの入荷は不定期で、劣化も早いため加工をすぐ行わなければならないなど苦労も多い。柏木貞俊専務は「正直大変だが、伊勢原の新しい名物になるのならうれしい。シカ肉は柔らかくて高タンパク低カロリー。ぜひ一度食べてみて」と話していた。


一枚一枚手仕込みで作られているシカ肉のジャーキー=伊勢原市小稲葉の柏木牧場
一枚一枚手仕込みで作られているシカ肉のジャーキー=伊勢原市小稲葉の柏木牧場

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