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「投手への愛」第一
夏の注目選手(4)日大藤沢・捕手◆下地滉太

高校野球 神奈川新聞  2015年07月06日 10:09

日大藤沢・捕手下地滉太
日大藤沢・捕手下地滉太

 横浜DeNAの黒羽根利規ら高校球界有数の捕手を輩出してきた日大藤沢に、ことしも注目のキャッチャーがいる。1年秋から正捕手を務める下地滉太は「打たれたら自分の責任」と信念を持って、マスクをかぶる。

 三菱自動車川崎(現三菱ふそう川崎)で捕手として活躍した山本秀明監督(45)から日々、薫陶を受ける。指揮官が求めるのは何よりも「投手への愛情」だ。

 ボール球を要求したが甘く入って打たれた場合であっても、投手の責任にはしない。力んだときに変化球がどう抜けるか-といった、投手陣それぞれの癖を知り尽くしていたのかどうか。ピンチでの失投を回避するため、どれだけ準備したかを問う指揮官だが、下地への評価は高い。「歴代の選手に比べても総合的な力があり、穴がない。体の強さやスピードがつけばプロでも面白い」。183センチの大型捕手に高い将来性を見ている。

 1年時からおよそ2年半、監督からの高い要求は背番号2の血肉になっている。今やその日の微妙なフォームの違いで調子を把握できるようになった。捕球時に「投球の軌道が投手に見えやすいように」と、ミットの中心でボールを包まず、あえて「つまむような捕球」も心掛ける。

 遠投100メートルを超える強肩だけでなく、捕球後の二塁送球はプロ並みの1・8秒台。今春の選抜大会で1試合4盗塁を決めるなど俊足ぞろいの高崎健康福祉大高崎(群馬)との練習試合では、4度仕掛けてきた盗塁を全て刺した。5番打者として春の県大会では打率5割超をマークした強打者でもある。

 今も悔やむ試合がある。

 春の県大会準々決勝の桐光学園戦。4-5の五回無死一塁。左の好打者恩地に対し、初球は低めのチェンジアップで空振りを奪った。「簡単に空振りが取れた」と感じ、2球目も同じ球を要求。しかし、捉えられた白球は右翼席へ消えた。この一発で火がついた桐光打線に以降打ち込まれ、七回コールド負けを喫した。

 「投手のことを考えずに、攻め急いでしまった。もう同じ失敗は繰り返さない」。たった1球が勝敗を分ける。その怖さを知っているからこそ大胆に、細心に。相方の最高の投球を引き出してみせる。


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