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市民の音楽愛で15年 「あさお芸術のまちコンサート」

カルチャー 神奈川新聞  2015年07月06日 03:00

あさお芸術のまちコンサートを続けてきた丸山さん(右から2人目)ら推進委員会のメンバー
あさお芸術のまちコンサートを続けてきた丸山さん(右から2人目)ら推進委員会のメンバー

 川崎市麻生区の住民が続けてきた無料の演奏会「あさお芸術のまちコンサート」が15周年を迎える。区役所ロビーでのミニ演奏会から始まった和やかなステージは、今では区内6カ所で年間7回、約2千人を魅了する規模に。「音楽を通じて人と人がつながり、住みよいまちに」-。音楽を愛する市民の強い思いが、息の長い活動を支えている。

 第1回のコンサートは2000年11月。昼休みの30分間、プロの演奏者が区役所ロビーでクラシックの名曲などを奏でた。

 区に企画を持ち込んだのは、小学校で音楽の非常勤講師を務める丸山博子さん(63)=同区白山。「役所内が暗く、音楽が流れていたら立ち寄りやすく楽しい空間になるだろう」と考えた。

 その後、区のバックアップを受け、2カ月に1度のペースでロビーコンサートを開催。6年前からは趣旨に共感した区内の音楽家や愛好家とともに、区内のホールや小学校、福祉施設などでも演奏会を続けてきた。

 2年前に推進委員会を結成し独立。委員長に就いた丸山さんが中心となって運営に当たり、会場も音楽ジャンルも多彩になってきた。昭和音楽大のホールや商業施設などをはじめ、入院・通院患者らが楽しめるようにと病院で開いたり、障害者の音楽グループを招いたり、さまざまな世代や境遇の市民が一緒に楽しめる場を目指している。

 「音楽のまち」を掲げる川崎の中でも多くの演奏家が住む麻生。そんな土地柄からか、「まちづくりという狙いに賛同して少ない報酬でも出演してくれる人が多い。だから毎回無料にできる。本当にありがたい」と丸山さんは喜ぶ。

 7月31日には110回目となる演奏会を新百合ケ丘総合病院で開く。15周年の目玉は来年1月に開催する新春コンサート。公募で結成した児童合唱団が黒柳徹子さんの自伝的物語「窓際のトットちゃん」の朗読と合唱を披露する。

 丸山さんは「市民が交流して心を和ませ、安心して暮らせるまちをつくっていきたい」とさらなる意欲を燃やしている。各コンサートの問い合わせは、同区地域振興課電話044(965)5116。


3月に川崎市アートセンターで開かれたコンサート(麻生区地域振興課提供)
3月に川崎市アートセンターで開かれたコンサート(麻生区地域振興課提供)

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