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新幹線放火:2号車まで熱風か 天井数メートル焼き落ちる

社会 神奈川新聞  2015年07月04日 03:00

放火のあった新幹線を検証し、先頭車両から出入りする捜査員ら=3日午後3時半ごろ、静岡県長泉町
放火のあった新幹線を検証し、先頭車両から出入りする捜査員ら=3日午後3時半ごろ、静岡県長泉町

 小田原市を走行中の東海道新幹線で男がガソリンをかぶって焼身自殺し、巻き添えになった女性が死亡した事件で、火災による熱風が先頭車両から2号車の一部まで達していた疑いがあることが3日、神奈川県警への取材で分かった。先頭車両の天井が数メートルにわたって焼け落ちており、県警は火や煙の勢いが激しかったとみて当時の状況を詳しく調べている。

 県警は同日、焼身自殺した容疑者の男(71)=東京都杉並区=に対する殺人と現住建造物等放火容疑で、火災のあった新幹線「のぞみ225号」を保管している静岡県長泉町の三島車両所で、先頭車両を中心に現場検証を実施した。

 県警によると、同容疑者が倒れていた先頭車両の前部が激しく燃えており、天井パネルが7列目まで焼け落ちていた。3列目までは座席のアルミの骨組みがむき出しになり、樹脂製の窓ガラスは高熱で白く濁って外が見えなかった。すすは2号車の後部まで確認された。巻き添えで死亡した整体師の女性(52)=横浜市青葉区=が倒れていた先頭車両と2号車の間のデッキにも、黒煙とともに熱風が届いていたとみられる。

 一方、同容疑者が事件当日の6月30日午前10時ごろ、自宅最寄りのJR西荻窪駅に入場する姿が同駅の防犯カメラに写っていたことも判明。その後、東京駅で午前11時発の新幹線に乗り込み、約30分後にリュックサックから10リットル入りポリタンクを取り出し、ガソリンをかぶって火を付けた。車載カメラの映像などから、県警はポリタンクにガソリンが半分以上入っていたとみて調べている。

 県警は3日、同容疑者宅から押収した金属製携行缶から微量のガソリン成分を検出したことを明らかにした。同容疑者が事件前日に自宅近くのセルフ式ガソリンスタンドで、携行缶と千円分のガソリン約7リットルを購入したことが分かっている。


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