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「ゴールデンコース」再び寸断 箱根の交通機関苦悩 警戒レベル3

社会 神奈川新聞  2015年07月03日 03:00

箱根ロープウェイの代行バス運休に伴い、箱根登山ケーブルカー早雲山駅に設置された迂回路の案内板。構内は閑散としている=箱根町強羅
箱根ロープウェイの代行バス運休に伴い、箱根登山ケーブルカー早雲山駅に設置された迂回路の案内板。構内は閑散としている=箱根町強羅

 噴火警戒レベルが3(入山規制)に引き上げられた箱根山(箱根町)では、立ち入り規制区域の拡大により交通網が新たに遮断。小田急箱根ホールディングス(HD)のロープウエーやケーブルカーなどで箱根を周遊する「ゴールデンコース」も再び途切れる形となった。観光への影響が懸念される中、各交通機関は苦悩している。

 5月に警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられ、大涌谷駅が規制区域(半径約300メートル)内にあったため全線で運休したままの箱根ロープウェイ。周遊コースを維持するため代替バスを走らせていたが、今回の県道通行規制で命綱だった代替バスの運休も余儀なくされた。「長期化すれば、自社で社員を雇用し続けることが難しくなり、(HD内の)出向なども考えられる」と頭を抱える。

 同社は仙石原の台ケ岳周辺を経由するコースなど、次なる代替バスのコースの設置も検討しているが、手続きや同業者との調整等に時間を要するため、具体的な計画には至っていないという。


 規制区域にほど近い早雲山駅と強羅駅を結ぶ箱根登山ケーブルカーは「公共交通機関として、途中駅利用の住民や観光客へのサービスを低下させるわけにはいかない」と、採算度外視での平常運行を決定した。

 しかし、西武鉄道系の伊豆箱根鉄道がこれまで運行していた早雲山駅前を経由する唯一の路線バス「湖尻・箱根園線」が、県道の立ち入り規制を受け、運行時間などの関係から同駅を通らない経路に変更。これにより、同駅は実質的な「行き止まり」となった。

 駅前バス停ではフランス人観光客の男性(40)が「芦ノ湖に行きたいけれど、どう行けばいいか分からない。ここに来るまでロープウエーが止まっているのも、バスが出ていないのも知らなかった。日本語も分からず不安」と外国人向けのガイドブックを片手に戸惑っていた。

 本格的な夏休みシーズンが半月後に迫る。小田急箱根HDは「防災対策はもちろん、規制地域を避けて楽しめる周遊ルートや企画を整備し、箱根を安全に楽しんでもらえるよう情報提供とPRに力を入れたい」と話した。


箱根
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