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前社長、過失を否定 笹子トンネル事故訴訟

社会 神奈川新聞  2015年07月01日 03:00

 山梨県の中央自動車道笹子トンネルで2012年12月に起きた天井板崩落事故で、死亡した男女5人の遺族がトンネルを管理する中日本高速道路(名古屋市)や、金子剛一前社長ら当時の経営陣に損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が30日、横浜地裁(市村弘裁判長)で開かれた。会社に対して約9億1千万円の損害賠償を求めた訴訟は、双方が主張を補充する書面を提出して結審した。判決は12月22日。

 事故当時の役員4人に2400万円の損害賠償を求めた別の訴訟では、本人尋問を実施。初めて出廷した金子前社長が「ご遺族に深くおわび申し上げます」と謝罪した。

 一方、事故前の現場の点検状況に対する認識を問われると「要領にのっとって行われたと聞いている。不十分という認識はない」と述べた。ほかの3人も同様に、十分な点検を実施したと説明、過失を否定した。

 これまでの訴訟で遺族側は「会社は現場の詳細な点検など事故を防ぐための措置を怠った」と主張。会社側は「事故は予測できず、点検状況に不備はなかった」としている。

 事故では、車3台が天井板の下敷きになり、計9人が死亡した。


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