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行事や風習を絵本に 久里浜の団体が発行

話題 神奈川新聞  2015年06月29日 03:00

久里浜地区の行事や風習を紹介した「くりはま歴史絵本」第9集
久里浜地区の行事や風習を紹介した「くりはま歴史絵本」第9集

 「久里浜の文化を考える会」(石田妙子委員長)が、地元の子どもたちのために制作を続ける「くりはま歴史絵本」の第9集「久里浜で伝承されている行事や風習~久里浜の四季~」を発行した。

 同会は横須賀・久里浜地域の住民らにより2006年4月に発足。子どもたちに地元の歴史や文化に興味を持ってもらおうと年1巻のペースで歴史絵本を発行してきた。これまで「縄文・弥生、古墳時代の久里浜」や「ペリー記念碑」といった題材を手掛けてきた。

 今回取り上げたのは、久里浜の各地域に伝わる四季折々の行事や風習。戦時中、工作技術(溶接、潜水など)を学ぶために設立された旧海軍工作学校の卒業生で戦地で亡くなった人たちの慰霊祭や、6月下旬に各神社で行われる「大(おお)祓(はら)え」「お十夜」「酉(とり)の市」などを紹介している。

 小学生が読みやすいよう、絵本部分では漢字にルビを振り、巻末に一年を通じた行事を写真入りで掲載。子どもへの読み聞かせも推奨している。

 当初は市の補助金を受けて発行していたが、市の財政事情から第4集を最後に打ち切られた。以降は各町内会や住民らから寄付を募り、今回も完成にこぎ着けた。

 同会設立から10年目。企画・編集に携わった小川喜久雄さん(72)は「地域の協力がなければ続けてこられなかった。子どもがいろんな行事を実際に見て、体験することで郷土に関心を持ってほしい」と期待する。総集編となる第10集を制作するため引き続き協賛を求めている。

 A4判24ページ。1200部印刷した一部を地元の小学校などに寄贈するが、残部もあるという。問い合わせは同会事務局電話046(834)1111。


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