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原発の海洋汚染学ぶ 藤沢で専門家が現状解説

社会 神奈川新聞  2015年06月28日 03:00

海洋汚染の実態について語る川崎健さん=藤沢市内
海洋汚染の実態について語る川崎健さん=藤沢市内

 東京電力福島第1原発事故以降の海洋汚染についての学習会が27日、藤沢市内で開かれた。藤沢在住の海洋学者で東北大名誉教授の川崎健さん(87)を講師に招き、汚染の実態や放射性物質の拡散状況などを参加者が学んだ。

 環境問題をテーマに20年以上活動する市民団体「藤沢エコネット」の主催。講師の川崎さんは、自然現象や生態系、気候などが数十年間隔で転換するとした「レジームシフト論」の父とも呼ばれている。

 川崎さんは海洋に放出された汚染水の行方を解説。黒潮で沖合に運ばれて希釈される一方、一部が沿岸部の水深100メートルより浅い海底に運ばれて海底土に放射性物質が吸着したとし、「(希釈されずに同じ場所にとどまるため)これが非常に問題」と指摘した。

 さらに、今月行われた魚の放射能汚染調査の測定値を紹介しながら、回遊魚に比べてカレイ類やヒラメなどの底魚ほど数値が高い傾向にあることを示した。

 また、福島県沖の表面水のセシウム濃度が依然として事故前の10倍の数値を保っていることから、「安倍晋三首相は『汚染水はコントロールされている』と言ったが、陸地からの汚染が続いていると言わざるを得ない」と所見を述べた。


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