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アマモの吸収量算出へ CO2相殺へ市が独自色

社会 神奈川新聞  2015年06月22日 03:00

金沢区の海の公園内にあるアマモ場の水中の様子(横浜市提供)
金沢区の海の公園内にあるアマモ場の水中の様子(横浜市提供)

 海にすむ生き物による二酸化炭素(CO2)の吸収効果に着目した「ブルーカーボン」プロジェクトを進める横浜市は、同市金沢区の「海の公園」内にある海草のアマモ場がどれだけCO2を吸収するのか算定に乗り出す。将来的にはブルーカーボンを活用し、温室効果ガスの排出量を相殺する市独自のカーボンオフセットの仕組みづくりを目指す。

 20日には海の公園内のアマモ場で、写真撮影で位置情報を記録する機能を持つスマートフォンや携帯電話を使って市民参加のモニタリング調査を実施。アマモ場の面積を測定する取り組みを行う。

 ブルーカーボンは国連環境計画が打ち出した手法。地球の表面積のほぼ4分の3を占める海は、人間の活動で大気中に出されたCO2の約30%を吸収していると推定されている。近年ではカキ、ムラサキイガイ、コンブ、アカモク、アマモなどの貝類、藻類、海草を活用した温暖化対策が注目され始めている。

 長い沿岸部を持つ市は、国内でも早い時期にブルーカーボンに注目。2011年度からプロジェクトを開始した。市をはじめ、横浜・八景島シーパラダイス、横浜市大、関東学院大、市内企業や外部有識者でつくるブルーカーボン検討委員会を設けて、カーボンオフセットの事業化に向けた検討を行っている。

 市の担当者によると、アマモの重量からCO2吸収量を求める算式は検討委が打ち立てており、今後は、海の公園内のアマモの量を実際に調べることで、具体的なCO2吸収量の算出に臨むという。

 海の公園内のアマモ場は市民団体などが01年から植え付けを行い、面積を徐々に増やしてきた。アマモは水質を浄化するほかに魚や節足動物のすみかや産卵場所になり、「海のゆりかご」と呼ばれている。


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