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書店復権へ、藤沢に新業態 「住民交流の場に」

経済 神奈川新聞  2015年06月19日 03:00

店内では、配達してもらったハンバーガーを食べることもできる=有隣堂トレアージュ白旗店
店内では、配達してもらったハンバーガーを食べることもできる=有隣堂トレアージュ白旗店

 有隣堂(横浜市中区)は19日、藤沢市内の商業施設「トレアージュ白旗」に新規業態店舗をオープンする。テーブルやソファを置いたフリースペースで本を読めるようにしたほか、同施設内のテナントと連携、コーヒーやハンバーガーの配達を実現した。電子書籍の普及などを背景に、書店業界を取り巻く環境が厳しさを増す中、地域住民の交流の場とすることで、来店の動機にしたい考えだ。

 新規業態店は、買い回りや長時間の滞在を目的に、同施設を管理・運営する三井不動産グループと共同開発した。

 店舗面積は約540平方メートル。このうち約90平方メートルを「トレアージュガーデン」と名付けたフリースペースとした。客が本を読むだけでなく、地域住民のサークル活動の場としての利用なども想定している。

 同施設内のテナントと連携を図ったのが特徴。「フレッシュネスバーガー」や「タリーズコーヒー」に電話で注文すると、配達してくれる。また、「フランフラン」で販売しているソファなどの家具を使用したり、100円ショップ「ダイソー」のお薦め商品を展示したりと、さまざまな形で協力し合っている。

 店内のデジタルサイネージ(電子看板)では、電車の遅延情報などを表示。時間を有効活用できるようにした。

 年間売り上げ目標は2億円。18日に実施した関係者向け内覧会で、有隣堂の松信健太郎常務取締役は、厳しい市場環境を説明した上で「街の書店は、地域のお客さまの交流の場であるべきだと考えた。ニーズに合った商品や情報を提供し、イベントを開催することなどを通じ、復権を果たしたい」と強調。今後、藤沢での実績を検証しながら、他地域での展開も検討する方針を示した。


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