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川崎から三輪EV発進! ベンチャーが国内外で販売本格化

経済 神奈川新聞  2015年06月16日 03:00

福田市長も試乗した電気三輪自動車=川崎市役所
福田市長も試乗した電気三輪自動車=川崎市役所

 川崎に新たな自動車メーカーが誕生した。川崎市中原区のベンチャー企業「日本エレクトライク」(松波登社長)が、1人乗りで三輪の電気自動車(EV)を開発。このほど、国土交通省の自動車型式認証を取得し、量産が認められた。自動車メーカーとしてのお墨付きが得られ、国内外での販売を本格化させる。小回りが利き、荷物がたくさん積める特長を生かし、郵便配達や宅配業者などをターゲットに売り込むという。

 次世代型のEVでありながら、どこか懐かしいスタイル-。15日、川崎市役所で開かれたお披露目会。松波社長は「静かで維持費も安い。CO2(二酸化炭素)排出もゼロだ。この車が生活の向上と環境改善に寄与できたらうれしい」。認証取得の報告を受け、試乗した福田紀彦市長は「環境先進都市川崎が生んだ車として、日本全国のみならず海外にも走ってほしい。非常に安定性がある乗り心地だ」と太鼓判を押した。

 川崎生まれの三輪EVは、電気(Electric)と三輪車(Trike)を掛け合わせ、「エレクトライク」と命名。普通自動車免許で運転可能で、最高速度は約50キロ。家庭用コンセントから充電でき、1回の充電で最長60キロメートル(車種により異なる)走行できる。車両重量は一般的EVの半分以下に当たる400キロ程度と軽量な一方、約150キロまでの荷物を積載することができる。

 国産の三輪自動車(オート三輪)は昭和30年代に人気を集めたが、軽トラックの登場や四輪車に比べてバランスが悪く転倒が多かったことなどから、徐々に姿を消していった。

 しかし、「現代の技術を使えば、二輪車と四輪車のメリットを併せ持つ三輪車が造れるのではないか」(松波社長)と、同社は2005年から東海大と産学連携で開発をスタート。インド製の三輪自動車を輸入して、EVに改造した。三輪車特有の転倒しやすいデメリットを解消するため、左右の後輪のモーターを個別に制御する技術を開発、安定したコーナリングを実現した。

 当初は型式認定証の取得が不要の「改造車」として販売してきたが、今回の型式取得で経済産業省の補助金対象となり、車種にもよるが、販売価格は1台100万円から130万円程度になるという。初年度は年間100台、次年度年度以降は200台の販売を目標にする。問い合わせは、同社電話044(777)2244。


電気三輪自動車の型式認証取得を福田市長(右)に報告した松波社長(中央)=川崎市役所
電気三輪自動車の型式認証取得を福田市長(右)に報告した松波社長(中央)=川崎市役所

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